南駒ヶ岳(2841m)から越百山(2613m) 2002.8.22〜23

木曽殿山荘〜空木岳〜赤椰岳〜南駒ヶ岳〜仙涯嶺〜越百山〜伊奈川ダム(8.23) 標高差約1780m

木曽殿山荘〜空木岳(1時間10分)〜赤椰岳(1時間)〜南駒ヶ岳(50分)〜仙涯嶺(50分)
〜越百山(1時間)〜越百小屋(40分)〜伊奈川ダム(3時間30分)

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オオルリが梢の上で鳴いている 花崗岩で出来た岩のトンネル 南駒ヶ岳山頂

昨夜は登山客が多く敷き布団2枚に3人が寝た。朝4時30分頃目が覚め荷物を持ち出し
1階の食堂で身支度。5時過ぎ出発、昨日より更にガスが濃く風も強い視界が10〜15m
しかし前日に登っているので道を迷うことなく空木岳山頂に登頂。砂混じりの道を下り尾根沿いを
赤椰岳に向け歩く。相変わらずガスと木曽側からの強風で歩き難い、気が付かない間に赤椰岳

ガスの中の空木岳山頂 越百山山頂 イワツメクサ(ナデシコ科)

を通過。左に摺鉢窪カールを分けゴツゴツした岩の間を登ると、南駒ヶ岳山頂からは北沢尾根を下り
今朝沢林道への道を分けそのまま南下。ハイマツの中、仙涯嶺に向かうこの辺り岩場あり鎖場ありで
気が抜けないが木曾側から伊那側に変わると風裏になりホッとする。眼前には丸みのある越百山

チングルマの花穂(バラ科) ウラジロナナカマドの実(バラ科) ハリブキの実(ウコギ科)

山頂から右へハイマツ帯からシラビソの林に変わると赤い屋根が印象的な越百小屋に到着少し早いが
昼食を取る。小屋の横から少し登り山腹を巻く様に続く道、やがて下りとなり7合目オコジョの平
上のコル.下のコル尾根を外れて笹の中を下ると下の水場沢音が聞えて来ると福栃平.今朝沢林道を
駐車場迄戻るこの間出会った登山客は僅かに5.6組静かな山行だった。

オコジョの平 左南駒ヶ岳.右越百山 左が避難小屋右が越百小屋

山行後記
この山域に足を踏み入れる事に永い間躊躇して来ました、理由はこの山域で、私に山の楽しさ、厳しさ、自然の偉大さ等々、山のいろはを
教えて下さった山の恩師及び山仲間を、自然災害と言う予期せぬ出来事で亡くした事で、躊躇していました。
しかし時は過ぎ、今回ほんの一部ですが歩くことができ、越百山の山頂で亡き諸兄達の名前を呼んでいる時、思わず涙が出てしまいました。
山行予定ルートは飯田から松川大西沢・安平路山・奥念丈岳・越百山・南駒ヶ岳・空木岳・檜尾岳・宝剣岳・木曾駒ヶ岳そして木曾福島迄でした。
今では一部のルートは廃道となり、地図上からも消えてしまいましたが、何時かは近い形でこのルートを歩きたく思っています。
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