秋色に染まり始めた南岳(3032m)〜槍ヶ岳(3180m):<U> |
朝焼ける北穂高岳から大キレット:南岳の獅子鼻.右奥の笠ヶ岳も輝いて |
御来光:噴煙たなびく浅間山の右から.右端には富士山(クリックするとわいどびゅう) |
小屋に着いた当日は残念ながら夕焼けを見る事が出来ませんでしたが、夜半から天気はスッカリ回復し 見事な星空のシャワー^^)更に連休明けと有って山小屋は20人程の登山者。1人当たりのスペースは 十分。隣を気にせずグッスリ眠れ、翌朝スッキリ目覚め朝食前にビュースポットの常念平でカメラを持って 御来光を待ちます。5時半頃空が白み始め、噴煙たなびく浅間山の右から綺麗な太陽が昇り始めます。 |
振り向くと北穂高岳から大キレット、南岳の獅子鼻更に右奥の笠ヶ岳もモルゲンロートに輝いてます。 撮影後、小屋で朝食を頂き、スタッフに別れを告げザレた緩やかな道を南岳を目指しユックリ登ります。 振り返れば小屋の向うに朝日に輝く穂高連峰右手には笠ヶ岳、その奥には白山も望める程 素晴らしい天気だ^^)先ずは10分程で南岳山頂ぐるり360度の大展望を楽しみ、中岳に向かい 少し下り、登り返すと天狗原への分岐です。上から覗くとナナカマドが少し色付き始めたよう |
南岳からのわいどびゅう"パノラマ"(クリックするとわいどびゅう) |
此処から中岳へは鞍部迄一旦下り、夏には雪渓が残るカール横を再び登り返します。平たい石が 階段状に続き意外と登り易いですね。やがて中岳山頂に到着すると槍ヶ岳の鋭鋒が更に大きく 見えます。更に次の大喰岳に向かいますが、此処がこのコース唯一の鉄梯子が架かり此処を 慎重に下ります。下り切り少し登り返すと左手から飛騨沢への道と合流し、此処が日本最高所? |
の峠、飛騨乗越。この先は槍ヶ岳山荘に向け最後の登りです。数あるテント場を縫うように進むと 槍ヶ岳山荘に到着しました。大陽も高くなり気温も上昇してきたのか、麓からガスが沸き始め次第に 視界を遮り始めたので、急いで槍の穂先に向います幸い登山者はメンバー以外には一人。ガレた 岩場を登ると鎖やピンが打ち込まれていて案外登り易い。途中からは登り用、下り用と分かれ 混雑時でも登山者と鉢合わない。一度北側に回り込むと其処には小槍のバックには雲の平が一望。 更に岩場を登ると、槍ヶ岳山頂迄ほぼ垂直に伸びる鉄梯子が2本架けられています。此処も登り下り |
大喰岳から裏銀座.雲ノ平を望む |
別々です。2本目の梯子を登り切ると槍ヶ岳山頂,山頂からは遮る物が何も無く、360度の大展望 南には先程歩いた南岳の向うに大キレット越しに穂高連峰、その奥には乗鞍岳や御嶽山が望め 立山三山、裏銀座の山並み、雲の平は勿論,その奥の薬師岳も望めます。北から東に掛けて 後立山の峰々を始め表銀座の山並み。その奥には噴煙たなびく浅間山。朝一番には良く見えていた |
富士山は少し霞が掛り見辛くなってしまいました。結局、山頂には当メンバー以外に僅かに4人と シーズン中には考えられない静かな山頂でした。槍ヶ岳山頂でマッタリする間にも急速にガスが 湧き上がり、視界を遮り始めたので名残惜しいのですが山頂を後に下山します。槍ヶ岳山荘の前で 染まりゆく秋色を楽しみながらビールで乾杯!!下山後の行程を打ち合わせます。当初槍平で 一泊する心算でテントシュラフ等をデポしましたがメンバーから温泉に入りた〜い!!温泉に^^)との |
一言で、急遽そのまま新穂高温泉に向かう事にそうと決まれば一刻も早く下山を開始します。 槍ヶ岳山荘からは南岳方面に向け、戻るように飛騨乗越へ、縦走路を右に曲がりザレた斜面を 一気に下ります。ガスは早くもこの辺りを覆いスッカリ視界が利かなくなりました。飛騨沢の 登山道もお花畑を過ぎた頃には傾斜も緩み草紅葉やナナカマドの紅葉、咲き残る草花と |
幻想的な景色です。やがて千丈乗越への分岐に到着です。千丈乗越へ向かうと槍ヶ岳 から雲の平へと続く、西鎌尾根へ行けます。千丈乗越を過ぎると、登山道は潅木茂る道に 変わり左へ緩やかに曲がり始めます。この辺りで槍ヶ岳を目指す数組の登山者と擦れ違います。 時折覗く蒲田川の流れを右下にしながら下ります飛騨沢最後の水場を過ぎても相変わらず 傾斜は緩まず単調な下り道。少々退屈な思いをしながら下ると、前方にキャンプ場が見えて 来ました。 飛騨乗越から2時間弱で戻って来ました。此処で待望の昼食です。この先新穂高迄 |
3時間余り歩かないと辿り 着けません^^)で昼食を早々と 切り上げ昨日登って来た右俣 林道を下り午後4時半頃 新穂高に戻りました。 下山後のお楽しみは 栃尾温泉"荒神の湯" 一日目はこちら |
槍ヶ岳山頂から(クリックするとわいどびゅう) |
南岳から槍ヶ岳:飛騨沢の花達 |
イワギキョウ(キキョウ科) | トリカブト(キンポウゲ科) | |
リンドウ(リンドウ科) | ユキザサの実(ユリ科) | |
シラタマノキの実(ツツジ科) | トウヤクリンドウ(リンドウ科) | |
ミヤマダイコンソウの黄葉(バラ科) | ウラシマツツジの紅葉(ツツジ科) | |
ナナカマドの紅葉(バラ科) |