雲上の楽園:雲の平と秘湯の高天原《V》 |
遠望が利けば祖父岳に登り、山頂からの360度の大展望を楽しめるのですがこの天気じゃネ^^) こうなれば一刻も早く温泉に浸かろう^^)と、高天原峠に向けて歩き出します。山荘前の木道から 少し戻ると高天原への分岐。目の前の小高い丘に向けて登ります。僅かに10分も登れば小広い |
草原。近くの大岩の上に登れば雲の平が俯瞰出来ます。先程より少しずつですが雲が切れて 黒部五郎岳、薬師岳、水晶(黒)岳等山頂が見えて来ましたよ。更に祖父岳の左肩には鷲羽岳 水晶(黒)岳の左に赤牛岳も見えて来ました^^)此処から一度小さく下り、再び登り返すと、無人の |
コロナ観測所。益々薬師岳が大きく成りました。少し下れば雪渓が残り池塘が点在してます。 此処が奥スイス庭園ですね。薬師岳を正面に見ながら一気の下り。雲ノ平の森の道と名付け られたオオシラビソの森を木の梯子で急降下^^)傾斜が緩み右へと横切り、オオシラビソの森を |
抜けると小さな平坦地。此処は詩ノ原と呼ばれる小さな湿原。正面には赤牛岳が手に取る様 此処を過ぎれば更に激下りが待っていました^^)鉄梯子を三つ程下ると漸く傾斜が緩み、高天 原峠が近付いて来るのが分かります。途中で4人グループを追い越すと直ぐ高天原峠でした。 |
高天原峠は先程迄居た雲の平と、朝一に通過した薬師沢、此れから向う高天原への分岐です。 分岐標識には"あせらずに行こう、お花畑と温泉がまっているよ"と書かれていますね^^)此処まで 来れば高天原へは1時間位ですね。このペースなら午後2時前には到着しそう。ユックリと温泉に |
浸かれそうだ^^)この辺りオオシラビソの針葉樹林からダケカンバ等の広葉樹林に変わり、強烈な 日差しを遮ってくれる。現れた木道の脇にはミズバショウのデッカイ葉^^)やキヌガサソウ等が咲き やがて沢音が聞こえると河原に出ました。冷たい流水で顔や手を洗うとスッキリしますね。この先 |
やや平坦な道を進むと擬似木の橋。少し先には岩苔乗越からの道と合流。岩苔小谷からの流れを 渡ると、突然、視界が開けました。如何やら高天原湿原に到着した様ですね。湿原にはワタスゲの 花穂が風に揺れています。正面にはドッカリと薬師岳、振り返れば水晶(黒)岳が天高く聳えている。 |
高天原湿原:クリックするとわいどびゅう |
向かう正面のオオシラビソの森影に赤い屋根が見えて来ました。あれが高天原山荘だ。山荘前には 小さな池塘。良く見ると水晶(黒)岳が水面に写っています。此処高天原山荘は建築以来25年を経て 雪の重み等自然の力!?が加わり、見る限り真っ直ぐなラインは見当たらない^^)受付を済ませ二階に |
上がり、荷を解いたら、さあ!!温泉へ^^)サブザックに温泉セットを詰め、小屋前から真っ直ぐに少し 登ると後は下り一辺倒^^)15分も下れば硫黄の匂いが漂って来ました。温泉沢の対岸に掘っ建て 小屋の様な温泉施設。一っ風呂浴びる前に夢の平:竜晶池に立ち寄りましょう。温泉横を少し登り |
オオシラビソの森を抜けると10分程で視界が開けます。此処が"夢の平"少〜し名前負けの気が しますが^^)正面には赤牛岳が随分近くだ。此処から右手に進めばオオシラビソの森に囲まれた 竜晶池。池を半周すれば薬師岳が水面に写る。とても静かでホッとする場所ですね。余り長居も |
出来ません。来た道を戻りさあ!!天然の温泉に浸かりましょう。タイミング良く誰も浸かっていません 早速持参した缶ビールで乾杯^^)少し熱めの湯ですが、二日間の大汗を流すのは気持ちイイ〜^^) 出たり入ったりと1時間も和んでしまいました。さあ、そろそろ戻りましょう。帰路は全て登り坂、汗を |
掻かない様にゆっくり、ユックリ戻りました。夕食は5時半から、未だ時間が有るのでカメラ片手に 辺りの散策。小屋前の小さな池には時期外れのミズバショウ、草むらにはムシトリスミレ。そろそろ 夕食時。食堂にはランプが灯り何とも言えない情緒^^)メニューはコロッケ、天ぷら、冷奴に蕎麦等 |
勿論ご飯に味噌汁は御代わり自由、夕食後部屋で寛ぎますが見渡す内部は微妙に歪んでいる^^) 暫く居ると平衡感覚が可笑しくなりそう^^)外は徐々に陽が落ちて小屋前から見上げる水晶(黒)岳や 赤牛岳が赤く染まるアーベントロート、明日は良い天気だろうか?何て考えながら早めの就寝です。 |
赤く染まる赤牛岳 | 赤く染まる水晶(黒)岳 |
夢の平:竜晶池と薬師岳 |
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