のんびり:湯ったり・立山室堂《剱岳編》

山行日 2008.8.8〜10
山域 北アルプス:富山県:立山町
コース 8月8日:立山駅(90分)室堂(60分)雷鳥沢キャンプ場(50分)室堂(50分)一ノ越(60分)立山雄山
      立山雄山(70分)室堂(60分)雷鳥沢キャンプ場

8月9日:雷鳥沢キャンプ場(30分)新室堂乗越(70分)別山乗越(45分)クロユリのコル(40分)一服剱
      一服剱(30分)剱山荘(80分)別山乗越〜雷鳥坂〜(80分)雷鳥沢キャンプ場

8月10日:雷鳥沢キャンプ場(30分)新室堂乗越(25分)室堂乗越(100分)〜奥大日岳
      奥大日岳(10分)奥大日最高峰(80分)新室堂乗越(20分)雷鳥沢キャンプ場
              花を捜し撮影しながらです。時間は参考程度に!!
累積標高差 1日目:+730m-730m 2日目:+620m-620m 3日目:+510m-340m
総歩行時間 1日目:約5.5h(含む休憩) 2日目:約7.0h(含む休憩) 3日目:約5.5h(含む休憩)
   
真っ暗な中を
分岐は大日方面へ
空は白み始め

今日は相棒が剱岳に行きたいと、少々無謀な提案^^)だったら朝暗い内から出掛けなきゃ、で
午前3時半に目覚ましをセット。暖かいスープとレーションで軽〜く腹ごしらえ。4時半頃出発。
別山乗越へは通常、雷鳥坂を登るのが最短ですが、此処は一刻も早く稜線に上がり、泡欲ば

新室堂乗越
奥大日岳
別山尾根へ

剱岳が朝焼けるのを見たい^^)それと供に、明日登る奥大日岳へのルート確認を含め、新室堂
乗越へと向います。テント場から称名川を渡り左へ僅かで剱御前との分岐。此処は真っ直ぐに
大日方面へと向います。ザレ場やガレ場を登ると木道が現れます。辺りは一面のお花畑?だと

徐々に明るく
日が当たる立山
剱御前小屋は直ぐそこ

思いますが暗くて良く見えません^^)やがて雪渓横を登り切ると傾斜が緩み、新室堂乗越です。
この辺りで漸く空が白み始め、ヘッ電を仕舞います。左を見れば奥大日岳がハッキリ見えます。
此処から稜線下を別山乗越へと緩やかに登ります。空は徐々に明るくなりますが、期待した朝

クリックするとわいどびゅう
別山乗越直下の稜線から クリックするとわいどびゅう

焼けは成りません、残念^^)やがて立山に朝日が当たり、一ノ越の鞍部越しに槍ヶ岳の穂先が
見え、天狗山の奥には薬師岳が光ってる。登山道が水平になれば剱御前小屋はもう目の前。
小屋前の広場からは残雪豊富な剱沢越しに、八ッ峰を従えた剱岳が大きいね^^)トイレ休憩を

剱岳と八ツ峰
案内標識
剣山荘へ向けて

済ませ、さあ、クロユリのコルに向けて下りましょう。先ずは残雪豊富な剱沢雪渓を慎重に歩き
クロユリのコル迄標高差凡そ250mを、大小五つの雪渓を下ります。雪渓脇にはチングルマや
ハクサンイチゲ、オンタデ、ウサギギク、ハクサンフウロ、クルマユリ、ミヤマ(ハクサン)トリカブト

何度も雪渓を渡り
剣山荘への分岐
クロユリのコル

ベニバナイチゴ、ゴゼンタチバナ、トウヤクリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ等々数え切れない^^)
やがて剣山荘への分岐。此処は真っ直ぐクロユリのコルへ向かいます。この先ハイマツ生茂り
足元が良く見えない。と、突然左膝に激痛!?ハイマツ被さり、良く見えなかった岩角に思い切り

クロユリのコルから望む剱岳
もう少しで一服剱
鎖場は慎重に

膝頭を打ち付けた様だ。余りの痛さにその場でしゃがみ込む。その声を聞いた相棒は心配そう。
ズボンを捲ると膝頭はみるみる内出血。取り合えず足を引き摺りクロユリのコルへ。暫く様子見で
休憩します。前方には前剱を従えた剱岳がおいで:オイデと、手招きしています^^)取り合えず直ぐ

一服剱
一服剱から前剱を
武蔵のコルを行く

目の前の一服剱迄登って様子見ですね。相変わらず覆い被さるハイマツの中を進むと、再び
剣山荘からの道と合流し、岩場に架かる鎖を頼りにユックリ、ユックリ登ります。時間を掛けて
痛む膝を騙し騙し何とか一服剱に到着しました。でも、痛む左膝を庇っていると今度は右膝に

もう少しで前剱
前剱に到着した相棒
振り返れば剱沢が

違和感。この先、激登りの前剱が待っている。登りは何とか成りそうですが、帰路の激下りには
踏ん張りが利きそうに無い。残念ですが此処迄ですね。初登頂を目指す相棒にこの先の注意
するべきルートを説明し、当方は此処で待つ事にしましょう。時間未だ8時、この先コースタイム

以下9点の写真はTARO氏提供
前剱大岩byTARO
前剱からbyTARO
平蔵のコルへbyTARO
前剱大岩 前剱からの剱岳 平蔵のコルへの鎖場

通りだと山頂迄約2時間。例え混雑していても十分な時間だ。武蔵のコルに向けて元気良く下る
相棒を目で追いながら岩陰で待機。早くも早朝に出発?した登山者が満足気な顔で戻って来る
相棒からの登頂メールが来る迄此処でノンビリ待とう^^)晴れ渡った空には、イワツバメが群れ飛び

カニのタテバイbyTARO
剱岳山頂byTARO
カニのヨコバイbyTARO
カニのタテバイ 剱岳山頂 カニのヨコバイ

尾根を越える風に乗り、アサギマダラが飛び去って行く。東側に見える五龍岳や鹿島槍ヶ岳等は
逆光でシルエット。行き交う登山者の楽しげな会話。こんな風にユックリ辺りを眺める事って滅多に
無いので新鮮^^)やがて標準タイムから遅れる事、約40分。10時40分頃に登頂メール。大混雑の

立山三山byTARO
五龍と鹿島槍byTARO
白馬三山byTARO
立山三山 五龍岳と鹿島槍ヶ岳 白馬三山
以上9点の写真はTARO氏提供

中での登頂だった様だ^^)山頂での景色は360度、初登頂の感動も相まって興奮気味のメール^^)
後は無事に戻って来るのを待つだけだ。その間に膝の様子見に辺りを散策。やはり下りで少しの
痛みはあるが何とかなりそう^^)更に待つ事2時間弱。続々と降りて来る登山者に紛れ元気な顔で

剣山荘
分岐標識
雪渓を登り返し

戻って来た。行って良かった、面白かったとの感想。何だか此方も登った気に^^)暫しの休憩後
剣山荘に向けて下ります。着いた剣山荘前は大混雑。盛んに館内放送で今日は満員。お布団
一枚を二人でご使用下さい^^)流石に晴天の土曜日。此方はビールで乾〜杯!!と、行きたいので

ハクサンイチゲのバックに
後ひと踏ん張り
剱御前小屋が

すがグッと我慢^^)水分を補給後別山乗越へ戻りましょう。続々遣って来る登山者と挨拶を交わし
何度も雪渓を渡ります。振り返れば剱岳にガスが掛かり始めましたよ。再び戻って来た別山乗越
剱御前小屋前には満足気な登山者達。でも、余りユックリもしてられません。未だテント場迄には

雷鳥坂から
称名川を渡れば
賑わうテント場

1時間程残っている。ザレて急な雷鳥坂を慎重に下り、称名川に架かる木橋を渡ればテント場。
相棒は実に、11時間半もの行程。流石我が、軟弱登山隊でも一・二を争う健脚だ!!それだけの
脚を持つ彼でも、やはり今日は少々お疲れモード^^)今宵も雷鳥ヒュッテの温泉とビールです^^)

クリックするとわいどびゅう
剱岳前衛峰:一服剱から クリックするとわいどびゅう

一日目の雄山へは此方から
三日目の奥大日岳へは此方から(準備中)

一服剱:剱沢雪渓の花達
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ウサギギク クルマユリ ハクサンフウロ
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モミジカラマツ ミヤマアキノキリンソウ ゴゼンタチバナ
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ミヤマ(ハクサン)トリカブト ウラジロタデ トウヤクリンドウ
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