熱中症なの!?・笠ヶ岳途中撤退

山行日 2011.8.8(月:晴一時俄雨)
山域 北アルプス:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷
コース 新穂高無料駐車場(30分)左俣林道入口(50分)笠新道登山口
笠新道登山口(280分)杓子平手前(180分)笠新道登山口(80分)新穂高
花を捜し撮影しながらです。時間は参考程度に!!
標高差 約1300m
総歩行時間 約11.0h(含む撮影・休憩・食事)
   
笠ヶ岳:新穂高ロープウェイ白樺平乗場から
笠ヶ岳:新穂高ロープウェイ白樺平乗場から
早朝の無料駐車場
新穂高バスターミナル
登山指導センターで

何故!?途中撤退だったのか自戒を込めてのレポ作成。7月下旬からの夏山が悪天候で延期。
其処へ別メンバーから山のお誘い、渡りに舟と乗っかる^^)前夜23時過ぎに新穂高無料P到着。
翌朝、4時半過ぎに目覚め仕度を済ませて5時少し前に出発。空は白み始めヘッ電無しでOK!!

蒲田川を渡り
車止めゲート
穴毛谷横を

新穂高BT前案内所で登山届け提出。蒲田川を渡り左俣林道へと向う。やがて車止めゲート。
此処からは一般車通行止めだ。左岸沿いの林道にはヨツバヒヨドリ・カンチコウゾリナ・イチヤク
ソウ、お助け風風穴周辺ではゴゼンタチバナ・クガイソウ・シモツケソウ・コキンレイカ等が咲く。

お助け風の風穴
実の成ったオオヤマレンゲ
中崎橋を渡ると

左岸から右岸へ渡る手前のオオヤマレンゲには実が成っている。右岸に渡れば笠新道登山口は
近い。何と既に汗びっしょり、この事柄が後々の熱中症状に繫がるとは思いも寄らない。登山口で
朝食と給水を済ませナラやブナの原生林の急坂を登り始めます。始めこそ緩やかな九十九折の

笠新道登山口
ブナ・ナラの原生林を
1450m標識

登山道なのだがやがてゴロタ石の急坂。樹林下に咲く花はノリウツギ位と寂しい。暑い陽射しは
遮られる樹林帯だが全く風が無く蒸し暑い。標高1800m標識を越えると樹間から槍穂高が姿を
現し一旦は樹林から抜けるが今度は強烈な陽射しに晒される。この辺りから同行者に遅れ始め

ゴロタ石の急坂
1700m標識
槍の穂先が

徐々に後姿は消えて行く。笹原・樹林帯と何度か繰り返し何とか杓子平迄の中間点は標高
1920m地点に到着。待ってくれた同行者には30分以上も待たせてしまった。此処迄異常な
程の発汗に、こまめに給水を繰り返すが体内温度は上昇しっぱなし。此れは血中の電解質

樹林帯を抜けると
杓子平迄の中間点
2100m標識

不足かと気が付きサプリメントで補給するが時既に遅し、脹脛の痙攣に吐き気を催し始める。
下山して来る何組かの団体を遣り過し、何とか休み休み足を運ぶが杓子平直下の杓子岳の
南稜岩場で足が止まってしまった。杓子平で待っている同行者を大声で呼び降りて来て貰う

団体が降りて来る
岩稜帯を登る
ニッコウキスゲの群落

事情を話し、未だ昼前で時間はタップリ有るがこれ以上足手纏いに成っては迷惑を掛けるので
此処で下山する事に決める。風が通る岩陰で暫くはクールダウン。ジッとしていても気分転換に
成らないので辺りの花散策。既に槍穂はガスの中だがニッコウキスゲの群落やハクサンフウロに

杓子平直下で撤退
雨が降り始め
濡れて滑り易い登山道

クルマユリ・エゾシオガマ・ツマトリソウ・ハクサンボウフウ・ミソガワソウ・ミヤマダイコンソウに既に
果穂に成ったチングルマ等のお花畑。30分近く過し随分気分も良く成り、丁度昼時なので軽く
行動食で栄養補給。残りの水も少なくなったので下山開始です。下りでのゴロタ石は滑りそうで

再び登山口に戻る
下山する多くの登山者
バスターミナルに戻る

より慎重に足を運ぶが、杓子平中間地点で休憩中に雨が降り始めて、尚更慎重に下ったので
登山口迄3時間も費やしてしまった。林道に降り立つと小池新道から新穂高へ戻られる多くの
登山者に出会った。林道歩きを1時間半で駐車場に戻り、栃尾温泉"荒神の湯"で汗を流す。

今回の反省点は7月末に崩した体調が戻らないうちに少し無理して登った事やミネラル分の
補給失敗(俗に言う水バテ)に山小屋泊まりの予定だったのに不要な荷の持ち過ぎ等か!?

笠新道の眺望
画像クリックで拡大・縮小・移動:閉じる時も画像をクリック。

クリックで拡大・移動
クリックで拡大・移動
クリックで拡大・移動
槍ヶ岳 穂高連峰 焼岳
画像クリックで拡大・縮小・移動:閉じる時も画像をクリック。

全画像:30枚

左俣林道と笠新道を彩る花達


inserted by FC2 system