立山・剱の展望台:爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳《T》

山行日 2012.8.3-4(金:曇のち晴・土:快晴)
山域 北アルプス後立山連峰:長野県大町市
コース 8/3


8/4
柏原新道登山口(70分)ケルン(170分)種池山荘(50分)爺ヶ岳南峰
爺ヶ岳南峰(20分)爺ヶ岳中峰(60分)冷乗越(15分)冷池山荘(泊)

冷池山荘(60分)布引山(50分)鹿島槍ヶ岳(80分)冷池山荘     
冷池山荘(110分)種池山荘(150分)柏原新道登山口        

花を捜し撮影しながらです。時間は参考程度に!!
標高差 +約1300m・-約280m
総歩行時間 約8.0h(含む撮影・休憩・食事)
   
扇沢橋の駐車場
見上げれば種池山荘が
登山口には夏山相談所が

恒例の職場の山仲間との夏山合宿は、メンバーの希望で双耳峰で知られる鹿島槍ヶ岳に決定。
前日21時に神戸を発ち登山口の扇沢へ、名神・中央・長野道と高速を走り抜ける。信濃大町の
コンビニで朝食を買い柏原新道登山口へ。付近の駐車場は8割方埋まってるが運良く扇沢橋を

さあ、スタートです
急坂を
モミジ坂

渡った場所で空きを見付け2時間程仮眠。食後登山口に設けられた臨時の登山相談所で登山
届けを提出して7時に出発です。砂防堰堤を越えると樹林帯の登りが始まります。最初は大きな
九十九折りの急坂が続きます。やがてモミジ坂と名付けられたモミジの大木の間をゆっくりと登り

八ツ見ベンチ
見下ろせば扇沢ターミナルが
ケルン

最初の休憩ポイント"八ツ見ベンチ"に到着。天気次第では良ければ遠く八ヶ岳が見えるそうだ。
水分補給での少しの休憩後再び歩き出します。この後も同じ様な急勾配が続くがシラビソやオオ
シラビソ、トウヒ、コメツガ、カラマツ等の高い針葉樹の樹林帯で陽射しが遮られ暑さが凌げます。

稜線を見上げ
少し緩やかに
石畳

林床に咲くのはゴゼンタチバナとツルアリドウシの白い花だけで淋しいが、ゴゼンタチバナは
この先、山頂直下迄見られます。やがて左下方に樹間越に見えて来たのは扇沢ターミナル。
直ぐにケルン。皆さん此処で小休止ですね。見上げれば稜線右に種池山荘が小さく見える。

水平道
石ベンチ
アザミ沢

この先、少し傾斜が緩みますが未だ先は長い^^)一枚岩と書かれた標識から石畳の登山道が
始まり、やがてなだらかな水平道に代わり水平岬、包優岬(因みに岬とは小尾根と交わる場所)
石ベンチと過ぎれば小さな雪が残るアザミ沢。ふと、辺りを見ればミヤマスミレ・ベニバナイチゴ

ガラ場に雪渓
雪切り中の雪渓
富士見坂

ウサギギク等が咲いている。この先、爺ヶ岳南稜を回り込む様に大きくカーブしガラ場が始る。
慎重且つ素早く通り過ぎれば雪渓が現れ、丁度山荘の方が雪切り作業中。声掛けして素早く
通り過ぎる。雪渓を過ぎれば一転して右手に回り込み富士見坂。もう山荘は近いが此処からが

鉄砲坂
もう直ぐ
種池山荘

最後の正念場だ^^)鉄砲坂と名付けられた石段状の急坂を登る。やがて稜線に赤い三角屋根の
種池山荘が見えて来た。が、辺りはお花畑、早く荷を下ろしたいが花達が気に成る^^)ツマトリソウ
コイワカガミ・キバナノコマノツメ・ハクサンフウロ・チングルマの花と穂・エゾシオガマ・ヨツバシオ

ランチ中
立山を望む
小屋前から

ガマ等が咲いている。漸く待ちくたびれていたメンバーと合流^^)少し早めの昼食。今宵の宿は
予約している冷池山荘。残り2時間半の行程なのでゆっくりします。山荘横の種池には終盤の
キヌガサソウ。キャンプ場への道にはコイワカガミにミツバオウレン。山荘から見える立山連峰は

爺ヶ岳への登り
南峰分岐
爺ヶ岳南峰

時折ガスが流れて姿を隠す。そろそろ出発ですが爺ヶ岳も山頂付近はガスに巻かれ始めた。
山荘前の花畑はチングルマ・アオノツガザクラの花園。花園を抜けザレて滑り易い砂礫の坂を
ハイマツ帯を縫いながら緩やかに登ります。40分も登れば南峰分岐。分岐から5分で山頂だ。

中峰へ
コマクサ
中峰へ

山頂からは360度の展望だが立山・剱は綺麗に見えるがその他はガスに巻かれ見えないや。
南峰から隣の中央峰に向います。一旦鞍部に下り、コマクサ咲くザレ場から再び登り返し始め
るとドンドン青空が広がり始め真っ青に^^)辿り着いた中央峰から目的の鹿島槍ヶ岳がドカン^^)

爺ヶ岳中峰
鹿島槍が
槍・穂も

勿論、山頂から遠く槍・穂高も望める360度の大展望。此処でノンビリしたいが未だ先は長い
再び中央峰から縦走路に下り北峰方面に向います。序でに北峰にも登ろうと思ったが登口は
植生保護の為に通行止め。仕方なく冷乗越(つめたのっこし)へと標高差200m強を下ります。

北峰へは立入禁止
遠くに冷池山荘
赤岩尾根の向こうに

暫く下ると下方に赤い屋根の冷池山荘が小さく見えて来た。しかし、此処からの下りは意外と
手強くハイマツ帯に樹林帯の急坂を下ります。天気が良くなり気温が上昇する上に陽射しが
強烈で汗が噴き出します。それでも崩壊地脇での風の通り道では、吹き上げる涼風に癒され

冷乗越
樹林帯を抜け
冷池山荘

クールダウンを繰り返す。やがて正しく赤い岩尾根の赤岩尾根を過ぎると冷乗越。右へ下れば
大谷原。勿論、真っ直ぐにザレた道を下り、シラビソ林を登り返せば冷池山荘。結局、到着は
予定より少し遅れて15時20分。先ずは荷を解きビールで乾杯^^)夕食は2回目の17時45分。
部屋は敷布団6枚に7人と少々混雑気味。期待したアーベントロートは不発で20時過ぎ就寝。

ビールで乾杯
旨そうな夕食
アーベントロートは期待外れ
爺ヶ岳南峰からのパノラマ(クリックするとYou Tube)
爺ヶ岳南峰からのパノラマ(クリックするとYou Tube)
爺ヶ岳中央峰からのパノラマ(クリックするとYou Tube)
爺ヶ岳中峰からのパノラマ(クリックするとYou Tube)

立山・剱の展望台:爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳《U》へ続く

爺ヶ岳からの展望
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立山連峰・剱岳 槍・穂高連峰 鹿島槍ヶ岳
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柏原新道から爺ヶ岳の花アルバム
ゴゼンタチバナ・シロバナニガナ・ネバリノギラン・ツルリンドウ・キソチドリ・ヤマサギソウ・ミヤマホツツジ・ズダヤクシュ・ミヤマカラマツ・マイズルソウ
ミヤマキスミレ・ベニバナイチゴ・ウサギギク・シモツケソウ・ツマトリソウ・キバナノコマノツメ・ハクサンフウロ・エゾシオガマミツバオウレン・コイワカガミ
ナナカマドウ・キヌガサソウ・エンレイソウ・タケシマラン・チングルマ(花・穂)アオノツガザクラ・オンタデ・ハクサンシャクナゲ・キバナシャクナゲ・コマクサ


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