カキノハグサ(柿の葉草)・裏六甲散策

山行日 2014.6.21(土)曇時々晴
山域 六甲山系:兵庫県神戸市
コース 神鉄・大池駅(25分)石楠花谷登山口(120分)ダイヤモンドポイント〜ノースロード〜
シュラインロード(120分)古寺山(30分)脇参道口(20分)石楠花谷登山口(20分)神鉄・大池駅

花を捜し撮影しながらです。時間は参考程度に!!
標高差 約480m
総歩行時間 約6.0h(含む撮影・休憩)
  
神鉄・大池駅
住宅地を抜けて
地獄谷・石楠花谷口

梅雨真最中の今日は夏至。お天気は生憎の下り坂ですがこの時期に咲くRDB種の花を見に
出掛けましょう。神鉄・大池駅から地獄谷&石楠花谷登山口を目指し大池の住宅街を抜ける。
登山道入口はアーバン六甲テニス倶楽部への大きな看板と、兵庫登山会の手書きのコース

手書きのコース案内
テニス倶楽部から
詳細な地図

案内図が建ってる。少し下れば神港高校グランド。その先にテニス倶楽部建屋。直ぐ横に
建つコース案内を見ると事務所前の駐車場から左へ下り、流れを渡れば石楠花谷入口。
サワフタギが白い花を咲かせ足下はドクダミが群生。阪神高速・北神戸線の橋梁を潜って

流れを渡り
石楠花谷登山口
堰堤を高巻く

奥へと辿ると林道の様な小広い道が続く。砂防堰堤前の小広場にはオカトラノオ・ミヤコグサが
咲く。更に奥へと辿り流れを二度三度渡ると砂防堰堤が二基。左(右岸)から乗り越せば、再び
流れに沿って上流へ。滑状の流れを右に見下ろしながら落葉積もる緩やかな登山道を登れば

石楠花谷の流れ
ダイヤモンドポイントへの標識
尾根に乗る

谷が二又に分かれる。石楠花谷は左だ。ダイヤモンドポイントへの標識を過ぎれば支尾根に
乗る。咲き残りのヤマツツジに、おっとシコクママコナ見っけ。深緑の谷向うには鈴生りのヤマ
ボウシ。崩壊地脇の痩せ尾根を渡り、深紅のヤマツツジが彩る岩場を登る。やがて六甲笹と

ヤマツツジ
崩壊地脇を
ミヤコザサの海

呼ばれるミヤコザサの海。笹の海を泳ぐと大きなヤマボウシ。やはり鈴生りに花を咲かせ
実りが楽しみだね。やがて三叉路、進路を右に取ると程なくノースロードに合流。あれ?
直接ダイヤモンドポイントに繋がってる筈なのに?三叉路は左が正解だったんだ。お陰

鈴生りのヤマボウシ
ノースロードに飛び出す
ササユリ咲く

で少し遠回りになったが咲き残ったササユリに出逢えた。別荘地横を僅かに抜ければ
ダイヤモンドポイントに到着。樹間から僅かに見える丹生山系・大池の街並は靄の中。
雨が近いのか?直ぐにノースロードを西へ向かい、別荘用の駐車場横から散策路へ。

ダイヤモンドポイント
霞む街並み
ノースロードへ

咲き始めのコアジサイ・ロードを抜けるとシュラインロードに突き当たる。右折すれば前ヶ辻
記念碑台方面。此処は左折してシュラインロードを下ります。六甲山には多く古道が残るが
道脇に石仏が並ぶ道を六甲山上に住む外国人達はシュライン(神社)ロードと呼んで親しん

ノースロード
シュラインロードに合流
シュラインロード

だそう。行者道とも呼ばれるシュラインロードは江戸時代には北摂方面から酒米や農産物
灘方面から海産物等が運搬され、神戸の沿岸部と内陸部を結ぶ経済の動脈だった。その
行き交う人々の安全を願った石仏達も今はハイカー達を見守ってるのだろう。少し下れば

佇む石仏
行者堂
石祠の中には

トタン屋根の行者堂。小さな石祠に役行者・不動明王・前鬼・後鬼の四体が祀られてる。
祠の側でひっそりと佇むササユリ見っけ。丁度居合わせた年配のハイカーからコーヒーを
頂いた。ご馳走様でした。沢山の石仏が佇む九十九折の登山道を下れば裏六甲DWに

登山道脇に石仏
裏六甲DWに
石の鳥居を

飛び出した。猛スピードで走り抜ける車やバイクに注意して横断すると石の鳥居。側に咲く
ホタルブクロ見っけ。少し下れば林道に出合う。左へは裏六甲DW経由神鉄・六甲駅方面
シュラインロードは右へと続く。緩やかな坂道を登り、僅かに下り始める所に古寺(ふるでら)

此処は右へ
逢山峡方向へ
古寺山登山口

山への登山口。古寺山山上には平家縁の多聞寺跡が残る。階段を上がれば直ぐに分岐。
分岐側には古寺山一帯の手製地図が掲示してあり詳しいルートが記されている。登山道は
良く整備され歩き易い。暫らくは急な岩場を登るが近くでイチヤクソウ見っけ。急登は直ぐに

手書きの案内図
岩場を登れば緩やかに
手書きの案内図

終わると次のピークへ緩やかに続く。小ピークで左へ曲がると裏参道・井戸谷道・小屋谷道と
次々に分岐点。思った以上に小道が有るね。更に辿ると多聞寺本堂跡・護摩壇跡と今はもう
自然に帰って当時の面影も無い。前方に大きな岩が見えて来ると古寺山(636m)。見えていた

多聞寺

福原遷都の時、六甲山北側の古寺山が丑寅(北東)の鬼門の方角に当たるので、平清盛が京都の鞍馬山になぞらえて
新都の守護として伽藍を建立し寺領千町歩を与えたという。その為大いに栄えたが平家の没落と共に寺もまた衰えたと伝える。
後花園天皇の時代に現在地(神鉄・六甲駅近く)に移して再建した。"野村貴郎著 源義経鵯越の坂落し"(神鉄観光事業部刊)より引用
多聞寺跡
手書きの案内図
古寺山山頂

大きな岩は"修行岩""清盛の涼み岩"と命名されてる。山頂は樹木に覆われ展望は皆無だが
展望の石の表示に従い僅かに下ると眼前に丹生山系、足下に大池の街並みが広がる。暫らく
経つと単独登山者が来られた。挨拶がてらお話をすると近くの方で良く登って来られるそうだ。

修行岩・清盛の涼み岩
展望の石から
表参道・脇参道分岐

時間も昼時なので軽く昼食を済ませ下山しましょう。手書きの案内図を見ながら出発点の大池
方面に戻るには脇参道が最適だと思い、山頂を辞して北へと辿る。直ぐに表参道と脇参道の
分岐。勿論脇参道へ向かい緩やかに下る。緩やかなのは最初だけで左へ90度転進してから

左へ90度転進
痩せ尾根を下り
道路に飛び出す

痩せた尾根の急下り。それでも10分ばかりの辛抱で裏六甲DWと阪神高速・北神戸線からと
西IC間の六甲有料道路に飛び出す。注意を払って道路を横断し地獄谷・石楠花谷登山口に
戻り、後は住宅街を抜けて神鉄・大池駅。幸い雨にも降られずお目当てのRDB種のカキノハ
グサは例年より開花が早くてピークを逃したが、未だ蕾も見られるので今月一杯楽しめそうだ。

カキノハグサと裏六甲に咲いてた花達
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名前は葉が柿の葉に良く似てるから カキノハグサ・兵庫県RDB:ランクB ヒメハギ科ヒメハギ属
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ササユリ ホタルブクロ イチヤクソウ
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古寺山・展望の石から
古寺山・展望の石から

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