ふるさと兵庫の50山+8・蘇武岳(1074m)

山行日 2004.6.10
コース 阿瀬渓谷〜金山廃村(80分)〜金山峠(50分)〜蘇武岳(60分)
蘇武岳〜カキツバタ群生地〜蘇武岳〜阿瀬渓谷
標高差 総歩行時間(約7.0時間)

阿瀬キャンプ場脇に 源太夫滝下の駐車場 左の道へ少し寄り道する

早速梅雨時の晴れ間がやって来た^0^)天気予報では兵庫県北部の方が天気が良い。何処に登ろうかと思案
この時期、山中にひっそりと咲くカキツバタが見られる故・植村直己氏の故郷。日高町の蘇武岳に決定し
早朝、6時過ぎに自宅を飛び出し、第二神明・加古川バイパス・姫路バイパスを経由し播但道へ入る。播但道
和田山ICを降り、国道312号線を北上し和田山町から円山川右岸道路へ、日高町に入り神鍋高原方面に左折

沢音が気持ち良い 源太夫滝 右に進む

この先阿瀬渓谷への標識に従い、山麓の金谷を通り過ぎ阿瀬キャンプ場方面に進むと道路が狭くなる手前の
路肩に車を止める。後で知る事になるが、もう少し先に駐車場が^0^)途中で後方から車が遣ってきてこの先に
車が止められますか?と、聞かれ如何でしょう?と答える。僅か5分程の所に駐車場が駐車場にはトイレも完備。
看板には阿瀬渓谷森林浴コースの地図が書かれている。時間が許せば是非歩いて見たいが何しろ此処から
蘇武岳迄約5時間弱のコースタイム?先を急ぐ思案橋から右手の登山道を進むが、道傍には数々の滝が

クリックすると渓谷美
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阿瀬渓谷:森林浴マップ(クリックすると渓谷美) 蘇武岳:登山道マップ(クリックすると拡大)
蘇武岳山頂迄7kmも 右・龍王滝 金山不動尊

轟音を立てて流れ落ちる。この先にも幾つもの滝があり出来るだけ寄り道をしながら歩く。渓谷が足下深くなる頃
不動尊の社が現れる。其の先には関電の取水口。この辺りにはヤマボウシが咲いている。此処までにも
ホタルブクロやマタタビヤマアジサイ・オオバギボウシ等が咲いていた。取水口から少し先に阿瀬渓谷森林浴コースと
金山峠との分岐。この先で先程の車で来ていた女性達のキャーキャーと云う声が聞こえる。何事かと尋ねると、

分岐を右に 金山廃村入口の石垣 分教場跡

其の先の道から下草が生茂り足下が見えないので怖くて進めないと返事が!?もし良ければ先に
どうぞ!!と云われた^^)此方も先を急ぐのでアッサリOKと返事確かに足下が良く見えないがドンドン先に進む。
このコースは渓流添いの素晴らしいコースだが、山頂迄距離がありそれ程登山者が多くないのだろうか?
やがて石垣や廃屋が現れ金山廃村に到着する。その昔生野の銀山・阿瀬の金山と云われ、金や銅が採れ
最盛期には金山千軒と呼ばれたが1962年に廃村に!!唯一残る廃屋は分校の校舎だったそうだ。

沢を幾度か渡る 杉の植林の中 金山峠

村の真ん中には小川が流れ、当時は賑わっていたのだろう?今では分校跡が一つ残っているだけ。
村を過ぎると竹藪があり其の先には杉の植林帯。足下にはチゴユリや僅かに咲いているホウチャクソウ。
此処から僅かで広域基幹林道が通る金山峠。左は但馬妙見山・右に進めば蘇武岳から神鍋高原方面だ。
此処で暫し休憩し、軽く食事を摂る。出発の支度をする頃先程の女性達が遣ってくる。一言二言言葉を

林道右に登山道が 見通しの利かない尾根道 記念碑が現れると後僅か

交わし先に進む林道右手に登山道は続き、入口には小さなお地蔵様が!!登山道は小さなupdownを繰り返し
ながら雑木林や植林の中続いている。足下にはピカピカ光るイワカガミの葉、良く見るとギンリョウソウが白く
光っている。時折左に舗装された林道が見え隠れする!?更に林道奥には雲に隠れた氷ノ山や雪の消えた
ニューおじろスキー場、更に奥には長く伸びた扇ノ山。右奥には薄っすらと日本海が見えている。が、肝心の
蘇武岳には時折ガスが掛り期待した展望は望めそうにない^^)振り返ると妙見山が青々とした山肌を見せている。

蘇武岳山頂 林道北から見る蘇武岳(右) 銚子ヶ谷入口

左に東屋と記念碑が見えると一登りで蘇武岳山頂。やはり山頂はガスで展望が望めない。休憩中に単独の
登山者、当方目当てのカキツバタ群生地に向けそそくさと北に向け歩き出す。カキツバタの群生地は林道を
歩く事、30分程。途中で出会った単独の方に様子を伺うカキツバタは見頃ですと、教えられ表情が緩むが直ぐ
其処で熊にも出会ったと聞かされ、気分が萎える。カキツバタの群生地は銚子ヶ谷の湿原。入口には大きな
案内板があるホンの少し谷へ入ると、左手には今が見頃のカキツバタ湿原の周りにはロープが張られていてる。
この後先程の方(赤穂から)に金山峠迄車で送って頂いた^^)お陰で早く下山でき、麓の『湯の原温泉』へ。

クリックするとわいどびゅう
銚子ヶ谷カキツバタ群生地(クリックするとわいどびゅう)
蘇武岳で出逢った花達
ホタルブクロ オオバギボウシ ヤマアジサイ
ホタルブクロ:キキョウ科 オオバギボウシ:ユリ科 ヤマアジサイ:ユキノシタ科
調査中です ハナニガナ サンカヨウ(実)
調査中 ハナニガナ:キク科 サンカヨウ(実):メギ科
フタリシズカ ホウチャクソウ テンナンショウ
フタリシズカ:センリョウ科 ホウチャクソウ:ユリ科 テンナンショウ:サトイモ科
ギンリョウソウ マタタビ ヤマボウシ
ギンリョウソウ:イチヤクソウ科 マタタビ:バラ科 ヤマボウシ:バラ科
クリックするとわいどびゅう(パノラマ写真)
蘇武岳山頂下から:氷ノ山:鉢伏山:扇ノ山を望む(クリックするとわいどびゅう)



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