霧にむせぶ!? 南葛城山(922m)から岩湧山(897m)

山行日 2005.6.5
山域 和泉山系:大阪府:和歌山県
コース 岩湧の森登山口:行者コース(40分)岩湧の道(30分)ダイヤモンドトレイル五ツ辻
ダイヤモンドトレイル:五ツ辻(15分)南葛城山分岐(80分)一本杉(5分)南葛城山
南葛城山(45分)千石谷(35分)滝畑登山口(80分)岩湧山(50分)登山口
標高差 約620m
総歩行時間 約7.5h(休憩も含む)
 
金剛山から見る中央:岩湧山.右奥:南葛城山
金剛山から見る中央:岩湧山.右奥:南葛城山
  
第1駐車場 登山口 長寿水

平年ならそろそろ梅雨入りが宣言される季節になりましたが、幸い今日は近畿地方全域晴天の予報
で、久しく登っていない岩湧山へ出掛けましょう。阪神高速湾岸線大浜ICを降り、国道26号線から
国道310号線に乗換え、岩湧の森へ向います。岩湧の森には下から6.5・・・1と駐車場が有ります。
が、下山を考え今日は一番上の第1駐車場に止め少し下の岩湧登山古道入口に向いました。石畳の

行者の道 展望台 振返ると

登山道を僅かに登ると名水"長寿水"が懇々と湧きポリタンを持った人々が名水を詰めています。このまま
真っ直ぐ登れば岩湧の道ですが、今日は左手の行者の道を歩きましょう。天気予報に反して今朝は
雨が降っていたのか、少し滑り易くなった急坂の道をひたすら登り、右手に見える行者の滝を見送ります。
谷添いの道には、早くもマタタビが咲いています。足下は、と見るとフタリシズカがずうっと続いています。
やがて右に回り込むように進むと、展望台に到着。此処が岩湧の道との合流点です。展望台からは

霧に煙る登山道 ダイトレ合流点 五ツ辻

麓の河内長野の街並が薄っすら望めます。此処から岩湧の道に変わり更に登り詰めます。登山道脇には
フタリシズカと共にササユリの蕾が膨らんでいます。やがて岩湧の道は、杉の植林地の間を通る様になる頃
辺り一面霧に包まれ、幻想的な雰囲気に変わりました。木の階段状の道を登り詰めると、ダイトレに合流です。
此処を右に進めば岩湧山ですが、この霧では展望が望めそうに無いので、後程立寄る事にして左方向
五ツ辻へ向かい、更に紀見峠方面へ、その先に南葛城山への分岐が現れ、此処を右折しダートの

南葛城山への分岐標識 林道にはモトクロスバイクが 見落しそうな標識

林道を南葛城山へ向かいます。林道には多くの轍が残っていて此処はモトクロスバイク等が走行
しているようです。と、突然静寂を破る様な爆音が聞こえて来ました。見ると正面から3台のバイクが
凄い爆音を響かせながら近付き、アッと言う間に通り過ぎてしまいました^^)林道歩きはまだまだ続き
少々ウンザリして来た頃、漸く林道右手に伸びる南葛城山への分岐が現れますが、余りに分岐標識が

此処も右手に 府境標識 一本杉

小さく見逃しそうになりました。此処を登ると杉林に入りますが、直ぐに次の林道に出ます。この山域至る所に
林道が交錯し、少々興醒めですね。暫くで又も右手の道へ分け入り、杉林に続く道を進み、小さなピークを
登ります。足元には河内長野と高野口町の府境の標識が埋め込まれています、登り切り杉林の先に
祠が見えると、此処が一本杉です。南葛城山へは後もう少し西に進みます。山頂は杉林の中に忽然と現れ

南葛城山山頂 左:ノゾキ平.右:千石谷 急勾配の登山道

ますが、何故か見晴らしも伺えない山頂にはベンチも設置されていました。折角なので此処で少し早めの
昼食を摂り暫し休憩です。空模様は時折日差しが射す様になり、順調に回復している気配に腰を上げ
一本杉迄戻り、此処から祠の横を抜け千石谷方面へ向かいます。腰まで生い茂る笹薮を掻き分けノゾキ平と
千石谷への分岐に出ますが、此処は千石谷に落ちる大滝を見たいが為、右に曲がります。笹薮を抜けると
杉林に入り、そのまま小さな尾根上を千石谷に向け下ります。小尾根の上からは東の和泉葛城山が

千石谷 千石谷林道 滝畑ダイトレ入口

薄っすら見えます。この後は急勾配の道をひたすら下ります。やがて沢音が聞こえて来ると千石谷の
沢に到着です。此処で対岸に渡り千石谷林道を滝畑に向け歩きます。少し下流にはお目当ての
大滝が流れ落ち、林道脇には早くもキツリフネや白花のホタルブクロが咲き始めています。千石谷
林道の左下には、キャンプ場があるのか子供や大人の歓声が、時折聞こえて来ます。やがて左に
滝畑への下山道、右に岩湧山へのダイトレ入口が現れました。いよいよ此処から岩湧山へ登り返しです。

伐採地からは 伐採地から見える南葛城山 カヤトの茂る岩湧山

流石にダイトレの道は良く整備され、非常に歩き易いですね^0^)カキザコからは左に90度方向を
変え伐採地に出ると先程登った南葛城山が千石谷を隔てて堂々たる山容を見せています。
伐採地を過ぎると杉の植林帯に入り、傾斜も増しますが其れも一頑張りで杉林を抜け、目の前に
カヤトの茂る穏やかな山容が現れ、後僅かで岩湧山の山頂です。山頂には僅か一人だけの
登山者です。山頂からは北東方向に金剛山や大和葛城山、更に北側に二上山も薄っすらと
見えています。この後は急坂の道を麓の岩湧寺を目指し下ります。

岩湧山山頂 下山は左:急坂の道へ 林床には珍しい
イナモリソウが咲いています。
四季彩館を過ぎ
キャンプ場前を更に下り
駐車場に戻りました。
行者の滝
大滝
行者の滝 大滝
岩湧山山頂から
岩湧山山頂から右:金剛山.中央:大和葛城山.左:二上山

岩湧山で出逢った花達
マタタビ ヤブウツギ ヤマアジサイ
マタタビ(マタタビ科) ヤブウツギ(スイカズラ科) ヤマアジサイ(ユキノシタ科)
サワギク ササユリ ギンリョウソウ
サワギク(キク科) ササユリ蕾(ユリ科) ギンリョウソウ(シャクジョウソウ科)
フタリシズカ フタリシズカ ツクバネウツギ
フタリシズカ(センリョウ科) フタリシズカ(センリョウ科) ツクバネウツギ(スイカズラ科)
コツクバネウツギ ホタルブクロ キツリフネ
コツクバネウツギ(スイカズラ科) ホタルブクロ(キキョウ科) キツリフネ(ツリフネソウ科)
イナモリソウ ノアザミ イチヤクソウ
イナモリソウ(アカネ科) ノアザミ(キク科) イチヤクソウ蕾(イチヤクソウ科)

inserted by FC2 system