秋色便りに誘われて:大台ケ原(1695m)

山行日 2005.10.21
山域 台高山脈:奈良県吉野郡上北山村
コース 東大台コース:大台ケ原ビジターセンター(40分)日出ヶ岳(30分)正木ヶ原
正木ヶ原(20分)牛石ヶ原(10分)大蛇ー(30分)シオカラ谷(30分)駐車場

西大台コース:駐車場(5分)大台教会(20分)ナゴヤ谷(35分)七ッ池
七ッ池(25分)開拓分岐(40分)中の谷(45分)大台教会(5分)駐車場
標高差 東大台コース:約130m 西大台コース:約200m
総歩行時間 東大台コース:約3.5h(休憩含む) 西大台コース:約4.0h(含む休憩)
 
八経ヶ岳から見る大台ケ原
八経ヶ岳から見る大台ヶ原
  
東大台コース
大台ケ原駐車場 散策路入口 中道分岐

例年なら今が見頃の近畿地方の紅葉も残暑厳しい9月の高気温、それらも漸く収まり、各地から紅葉の
便りが聞こえて来る様になりました。そこで晴天に誘われ未だ少し早いかも知れないとは思いながら
久し振りに大台ケ原に出掛けました。自宅を早朝5時過ぎに飛び出し、阪神高速から西名阪道を通り
柏原ICで降り、国道24号線、169号線と乗り継ぎ川上村へ、伯母ヶ峰トンネル手前を右手に入ると
大台ケ原ドライブウェイ。ドライブウェイを走ること30分程で大台ケ原駐車場に着きました。平日にも

シオカラ谷沿いの道 水場 鞍部への階段道

関わらず大きな駐車場は既に満車状態^o^)今更ながら人気の高さを思い知ります。支度を済ませ
歩き始めたのが9時少し前。ビジターセンター横が日出ヶ岳への散策路。入口近くの楓が赤くなる前に
茶色く変色しています。少しで尾鷲辻への分岐此処はそのまま直進します。右手にシオカラ谷を
見ながら歩き、左に小さな水場を過ぎると石畳の階段。ユックリ登れば尾根の鞍部に到着です。

日出ヶ岳への鞍部 山頂に続く階段 展望台のある日出ヶ岳山頂

右に進めば正木ヶ原、左に進めば大台最高峰の日出ヶ岳。先ずは日出ヶ岳目指して木製の階段を
登ります。わずかに5分も登れば未だ新しい木製展望台が建つ山頂、足元には二等三角点。
展望台に立てば、東方は雲湧き見えませんが北から西には山上ヶ岳、大普賢岳、行者還岳
弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳、仏生ヶ岳、孔雀岳,釈迦ヶ岳、大日岳、笠捨山等々、大峯山系の

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日出ヶ岳山頂から見る大峯山系
辺りの紅葉 正木ヶ原 立枯れの正木峠

主要な峰々が一望出来る素晴らしい天気です。暫し展望に酔いしれていると、何やら賑やかな
話し声が聞こえて来ます。ふと下を見ると20名程の団体がガヤガヤと登って来ます^0^)静寂が
破られ早々と退散しましょう^^)鞍部に戻り正木ヶ原に向けて歩き出します。正木嶺(峠)に向かう木道の
脇にはフウリンウメモドキの赤い実やゴヨウツツジの紅葉が青い空に映えています。登り切った
正木嶺(峠)からは大台名物トウヒの立枯れが林立して、独特の景観を見せてくれます。木道を下り

正木嶺(峠)のトウヒの立枯れ:白骨林
正木嶺(峠)のトウヒの立枯れ:白骨林.奥に見えるは大峯山系
イトザサ茂る散策路 尾鷲辻 神武天皇像の建つ牛石ヶ原

原生林の倒木とイトザサの群生が美しい正木ヶ原、更に足を進めると駐車場への中道分岐、尾鷲辻に
到着です。此処には東屋が建っています。直ぐ先には大きな神武天皇像.此の辺りの地名の由来に
もなっている牛石のある牛石ヶ原。更に200m程進むとコース中最大の見所大蛇ーへの分岐です。
狭い尾根状の道をユックリ下り、木製の小さな橋を二つ超えると階段状の大きな岩壁、大蛇ーです。
鎖に囲まれた岩頭から下を覗けば目も眩む様な絶壁^0^)谷向かいには竜口尾根、奥には雄大な

大蛇ーへの分岐 狭い尾根を通り 賑わう大蛇ー

大峯山系、足下には東ノ川の流れ、南には坂本ダム湖が輝いて見えます。此処で景観を楽しみながら
ブランチタイムです。そうこうする内にも続々と人々が集まり一度に賑やかになりました。彼是30分程も
楽しんだでしょうか?漸く重い腰を上げ分岐に戻ります。シオカラ谷へはツクシシャクナゲが生い茂る急な
坂道を2km余り下ります。ツクシシャクナゲの群生は沢音が大きく聞こえる迄続いています。やがて
谷に架かる吊り橋が見えて来ると下り道も終わり清流が流れるシオカラ谷です。手を浸けると冷たくて

ツクシシャクナゲ茂る道 シオカラ谷の吊橋 西大台コース入口

気持ちが良いです。吊橋を渡り石段状の急坂を登り切ると出発点の駐車場に戻りました。
時間を見ると未だ12時少し前、時間も有るので西大台コースを回る事にして此処で昼食タイム。
昼食後西大台へ向けて駐車場から道路を横断し階段を下ります。直ぐに大台教会が現れ左に
進むと、左、小処方面。右、筏場方面への分岐どちらに行こうか少し迷いましたが筏場方面へ

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大蛇ーから見る竜口尾根.右中腹(青丸)に中の滝が見え奥には大峯山脈
西大台コース
大台教会 周回分岐 苔むした石垣

向かう事にします。一歩足を踏み入れるとまるで東大台コースとは辺りの雰囲気が違います。
イトザサ茂る細い道は、右手上部にドライブウェイを垣間見ながらドライブウェイ沿いに続いています。
涸れた沢を渡り、苔生した石垣の組まれた道もやがてドライブウェイからも離れ、辺りは静寂に包まれ
ナゴヤ谷を渡ると右手に北海道の命名者である松浦武四郎氏の碑への分岐。折角なので立寄ります。

松浦武四郎の碑 中の谷 七ツ池

ガレた道を200m程登ると原生林の中にひっそり石碑が建っていました。そのまま斜面を下ると鹿
除けのネットが現れ散策路に戻り先を急ぎます。中の谷の流れを渡り、斜面を登り返し暫くで七ツ池
辺りを見回しても池の面影は見当たりません。此処で漸く登山者と擦違います。東大台と比べ
格段に歩く人が少ない様です。ブナの原生林の中静かな散策です。やがてヤマト谷の渡渉です。
ロープが張ってあり、増水時は少し危険でしょう。谷を渡って暫くで辺りが開けてきます、此処が

ヤマト谷を渡渉 開拓跡 開拓分岐

開拓跡です。今では樹木が茂り面影は有りません更に、コウヤ谷、ワサビ谷と渡渉します。ワサビ谷を
渡渉すると右手から経ヶ峰からの道と合流しますそのまま沢沿いに進むと小処方面と駐車場への
分岐、開拓分岐に到着です。小処方面に向かうと3時間半程の道程で、小処温泉に行けるようです。
歩き始めて既に2時間を少し過ぎています。暫し休憩後、此処で駐車場に向け戻る事にしました。
朱塗りの吊橋を二つ渡り、ゴロタ石の歩き難い道をユックリ登り、辺りの苔生した風景は乾燥し始めた


東大台の昔の姿を残しています。
やがて東ノ川に沿って進むと
中の谷、ナゴヤ谷に架かる木橋を
渡りイトザサ茂る斜面に出ます。
此処からは沢を離れ
一登りで周回分岐に戻ると後一息で
駐車場です。お楽しみの温泉は
入之波温泉"五色湯"でした。
赤い吊橋 中の谷の橋
紅葉便り:大台ケ原
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オオイタヤメイゲツの紅葉 ゴヨウツツジの紅葉 フウリンウメモドキの実
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ドウダンツツジやアカヤシオの紅葉 中の谷の流れと秋色 大蛇ーの紅葉

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