大峯:奥駆道 第45靡《なびき》 七面山(1624m) |
釈迦ヶ岳から見る中央:七面山.右奥は八経ヶ岳 |
久し振りに大峯山系です。以前釈迦ヶ岳から見た垂直に切れ落ちた岩壁を持つ、七面山が気になり その岩壁の上に立ちたく七面山へ出掛けました。早朝4時過ぎに目覚め、急いで出掛けます。阪神 高速から西名阪へと乗り継ぎ、柏原ICで降ります。御所香芝線を南下、五條市内を抜け国道168号線 を大塔村へ向け更に南下します。大塔村役場手前の国道は先年の地滑りで完全に崩壊し、現在 復旧工事の真っ最中、迂回路に廻り大塔温泉"夢の湯"付近で国道に戻り、橋を渡って右折し |
県道宇井篠原線へ1車線の狭い県道を篠原に向います。此の道路も今年末迄改修工事中、 日曜:祝日以外の通行には通行規制が掛っています、ご注意下さい。橋を渡り篠原集落手前で 道路は二又に分かれていますが左手は集落へ続いています。此処は右手の道へ。此の辺りから 七面山登山口への標識が現れます。暫くは舗装道路が続きますが、舟ノ川入谷から七面谷へ 向う辺りからダート道に変わります。角張った砂利一面の道なのでパンクに注意しながら |
ノロノロ運転を強いられます^0^)欄干の無いコンクリート製の橋を渡ると林道ゲート。側には注意書きが 有ります。此の先は王子製紙の私有林道、以前にはゲートが閉じられる事も有ったようですが、此処 最近は大丈夫?此の先、ダート路と舗装路が交互に現れますが何れも落石に注意しましょう。九十九 折れに続く林道でグングン高度を上げると、やがて右手に新しい林道工事の現場が現れますが |
そのまま直進やや下り気味に進み、少し登り返すと右手には目的の登山口。先客の車が3台 止まっています。七面山登山口に到着したのが8時30分少し前結局、篠原集落から先、僅か 11km程の林道に30分以上も掛ってしまいました^^)到着後早速支度を済ませ歩き始めた のが8時35分過ぎ、杉の植林に続く道を小さくジグザグに切って登ります。歩き始めて直ぐに 下山される単独の登山者と擦違いました^^)少し話をお聞きすると、昨夜は山中で一泊された後 |
今朝早くの下山だそうです。暫くは急登が続きますが、やがて杉の植林を抜けると小さな 尾根の稜線に立ちました。此処が七面尾、此処から左に曲がりブナ混じりの尾根を幾度か up,downを繰り返すと、辺りは縦横に木の根を張り巡らした痩せ尾根を歩くようになります。 此の雰囲気が大峯特有?でワクワクします^0^)登山道の左手には樹間から明星ヶ岳が望め 登山道に覆い被さる様にシャクナゲの木が続きます、ミヤコザサの茂る笹原を登り切ると |
七面山西峰(1616m)です。先ずは最高峰の東峰に向かう為、左手に進みます。一旦鞍部に下り 登り返すと奥駆道への分岐が現れますが、此処は直進し、登り切ると七面山東峰(1624m)です。 展望は樹林に阻まれ今一つ楽しみしていた絶壁も見下ろせません^^)仕方なく西峰に引き返し アケボノ平に向かいます。戻るさい途中からは目指すアケボノ平の笹原が望めます。西峰に戻り 其のまま直進します。疎林の中笹原を下ると馬の背状に笹原が一面に広がっています。此処が |
アケボノ平、南には仏生ヶ岳から孔雀岳釈迦ヶ岳への奥駆道が見渡せ、北には八経ヶ岳 明星ヶ岳、頂仙岳と望め、西に葛城山や金剛山が薄っすらと望めます。東には先程登った西峰から 東峰が望まれ、東峰の岩壁が真っ直ぐ切れ落ちています。昼食には少し早いのでこのまま槍ノ尾に 向かいます。アケボノ平の笹原を突っ切り背の低いシャクナゲ林を抜けると、崩れた気象観測小屋が 現れ、更に進むと三等三角点の石標が立つ所が槍ノ尾です。此処も樹林に阻まれ全く展望は無し |
そのままアケボノ平に戻り、展望を肴に昼食タイム吹き渡る風に秋の気配を感じます^0^)このまま 此処でノンビリとした時間を過ごそうと思いましたが何やら霞が酷くなり、更に大峯山系の山々に 雲が湧き始め視界が悪くなって来ました。少し早いのですが仕方なく下山する事にします。西峰に 戻り辺りの景色を食い入る様に眺め廻し^^)登って来た道を下ります。笹原を下り切った所で、ご夫婦 連れの登山者に出会い暫し話をしました。結局今日出会った登山者は2組3人だけの静かな 山行でした^0^)下山後登山口から明星ヶ岳を見上げると、山頂は既にガスの中。タイミング良く |
下山出来ました^^)七面山には春 シャクナゲやシロヤシオ、アケボノ ツツジが咲く頃。いや、秋:紅葉の 季節も素晴らしいでしょうね。 下山後のお約束は 大塔温泉『夢の湯』でした。 |
七面山アケボノ平から(クリックするとわいどびゅう) |
七面山で出逢った花達 | ||
ツルリンドウ(リンドウ科) | ヤマホトトギス(ユリ科) | |
サワオトギリ(オトギリソウ科) | カワチブシ(キンポウゲ科) | |
ヤマトウバナ(シソ科) | ミヤマウズラ(ラン科) |