八(ッ)淵の滝から武奈ヶ岳(1214m)

山行日 2005.9.18
山域 比良山系:滋賀県大津市:高島市:志賀町
コース ガリバー旅行村(80分)八ッ淵の滝巡り(60分)八雲ヶ原
八雲ヶ原(30分)イブルギのコバ(40分)武奈ヶ岳
武奈ヶ岳(20分)細川越(30分)広谷(100分)ガリバー旅行村
標高差 約730m
総歩行時間 約7.0h(休憩も含む)
 
比良スキー場跡から見る右奥:武奈ヶ岳
比良スキー場跡から見る右奥:武奈ヶ岳
  
ガリバー旅行村入口 旅行村を抜けて 此処が登山口

使い慣れたザンバランのシューズが日頃の酷使に耐えかね^^)終に靴底が剥れてしまった。仕方なく
新しい靴を探しに出掛けると、ゴアテックスブーティにビブラムのソールで1万円強、と理想的なシューズが
売られていた^^)STEPAHEAD社のCROSSHIKERだ!名前は聞き慣れないが、試し履きすると、凄く軽くて
履き易い。即買いでget!!^^)その靴で早速ですが武奈ヶ岳に向かう。今回は八(ッ)淵の滝から登ります。

登山道の案内看板 魚止の滝への分岐 名も無い小滝が

登山口のガリバー旅行村に到着したのが朝8時過ぎ。駐車料金代わりの入村料が、車1台400円也。
支度を済ませ歩き出したのが8時半過ぎ。旅行村の中を通り抜け、大摺鉢への遊歩道を歩きます。
軽くひと登りで魚止の滝への分岐、手前の看板には危険なので初心者は行かない様にとの注意書き。
此処からは自己責任に於いて向かいます。少し下り沢に着くと丸木橋、対岸に渡り少し登ると魚止の滝
そのまま左岸を登ると直ぐに障子の滝。滝壺の対岸には黄色いステップと鎖が見えます。勢い良く流れ

右岸の岩場を越えて 魚止の滝 大岩を登り

落ちる滝壺に少し緊張しますが、難なくステップに取り付き、長い鎖の急登を登ると大摺鉢への遊歩道
と合流します。大摺鉢の手前には唐(空)戸の滝そして滝群の中心が大摺鉢、左岸の大岩には八徳
の文字が刻まれています。直ぐ上流には小摺鉢が大摺鉢と小摺鉢は繋がった一つの大きな斜滝です。
此処で京都、太秦から来た青年K.O君とヒョンな事から同行する事になりました。小摺鉢から右岸
沿いを進むと見事なゴルジュの向こうに屏風の滝.ザレた急な道を登ると八淵の滝群のハイライト^^)

障子の滝は左のステップへ 急な道を登り 振り返ると後続が

貴船の滝が迫って来る。貴船の滝へは右岸から鎖で滝下へ降り、対岸へ渡された鎖で飛び石に
渡りますが、此処で躊躇する先行者が多く、渋滞中^^)漸く順番が来てヒョイと^^)渡るも、同行のK.O君が
へっぴり腰で難儀中、対岸から大きな声でアドバイス!!無事に渡り切り、左岸の岩をへつり、梯子と
鎖で滝の落ち口へ、更に最後の七遍返しの滝に向かいます。鎖や梯子で滝口に登り、漸く滝巡りが終了。

大摺鉢 小摺鉢 ゴルジュの奥には

七遍返しの滝上部で、暫し休憩中にアクシデント発生^^)沢で顔を洗おうとした瞬間、胸ポケットに入れていた
大事なデジカメ^0^)が滑り落ちて水の中(ショック)急いで拾い上げ、バッテリーとメモリーを取り出した後タオルで
水気を拭くが、此のまま電源を入れると危険!!!!内部でショートして修理不能の恐れ、拠って此処からの撮影は
同行のTaro氏にお願いする。此処から暫くは沢沿いを歩きます。やがて沢を離れ急な尾根の道に変わり
道に覆い被さる様にシャクナゲの木が続きます。まぼろしの滝の標識が有りますが姿は望めません。

貴船の滝手前では対岸に 貴船の滝 滝横を登る

この先少しで旧比良スキー場に飛び出しました。八雲ヶ原の向うには武奈ヶ岳も望めます。昨年迄は
稼動していたリフトは止まり今は何だか物悲しい。今は無人の八雲小屋前から湿原に寄り道です。
池の中では沢山のアカハラ、木道側には純白のサギソウやウメバチソウが咲き、マツムシソウ等も。
湿原を1周し、ススキ生い茂るゲレンデ跡を少し登るとイブルギのコバへの道を取ります。樹林の
中の涼しげな道を歩く事、僅かでイブルギのコバ,大きな芦生杉が目印です。此処から沢沿いの道を

落ち口から滝壺を覗くと 七遍返しの滝 比良スキー場跡から

登り切るとコヤマノ岳からの道と合流し、階段状の道を登り、西南稜からの道と合流すれば、眼前には
賑わう武奈ヶ岳山頂。晴れてはいるが霞が酷く西の蓬莱山が霞んで見える程度。昼食中にも続々と
登山者が登って来ます。此方は早々と退散です^^)山頂から北稜を下り細川越へ、此処を右折して
広谷へ向います。暫くは朽ちかけた木道が続く湿原を通り八(ッ)淵の滝の源頭、広谷を下ります。
この辺りトリカブトの群生が見られます。その中でも珍しいシロバナトリカブトが数株咲き揃っています。

イブルキのコバ 賑わう武奈ヶ岳 晴天の山頂で

やがて広谷分岐に到着し少し休憩です。此処から大摺鉢へ直接向う道に分け入り沢を離れて尾根を
乗越し、ミズナラ、クヌギ、コナラ等の自然林の中を歩きます。やがて右下から沢音が聞こえて来たので
急な道を下ると七遍返しの滝上部に降りていまい道を間違った事に気付きました^^)このまま下れば
貴船の滝を渡らないと行けないので、辺りを見回し大摺鉢への標識を見付け、正規の道に戻ります。
漸く大摺鉢に戻り一安心^0^)後は遊歩道を歩き登山口のガリバー旅行村に帰ってきました。

細川越 朽ちかけた木道
3人で無事の下山を冷たいジュースで
乾杯!!^^)バイクで帰るK.O君と
別れ朽木村に向かいます。
下山後のお楽しみは
『くつき温泉てんくう』でした。

☆八(ッ)淵の滝.七遍返しの滝から上部の写真はTaro氏提供
《八(ッ)淵の滝》
八(ッ)淵の滝の読み方は「ヤツブチ」が一般的です。名称は連続する八ッの滝と淵という意味で
下流から魚止:障子:唐戸(空戸):大摺鉢:小摺鉢:屏風:貴船:七遍返しの滝群です。
大.小.摺鉢を除いては、貴船の滝:貴船の淵と、滝という言い方と淵という言い方もされます。
八(ッ)淵の滝は滋賀県で唯一、日本の滝100選に選定された素晴らしい滝群です。
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魚止の滝 障子の滝 唐(空)戸の滝 大摺鉢
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小摺鉢 屏風の滝 貴船の滝 七遍返しの滝
武奈ヶ岳山頂から:左釈迦岳.中央:コヤマノ岳.右奥:蓬莱山
武奈ヶ岳山頂から:左釈迦岳.中央:コヤマノ岳.右奥:蓬莱山

武奈ヶ岳で出逢った花達
ヤマジノホトトギス
サギソウ
ヤマジノホトトギス(ユリ科) サギソウ(ラン科)
ウメバチソウ
マツムシソウ
ウメバチソウ(ユキノシタ科) マツムシソウ(マツムシソウ科)
トリカブト
シロバナトリカブト
トリカブト(キンポウゲ科) シロバナトリカブト(キンポウゲ科)

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