巨樹の谷からブナの森へ 蘇武岳(1074.4m) |
山行日 | 2013.11.2(土)晴 |
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山域 | 中国山地:兵庫県豊岡市日高町・香美町村岡区 | |
コース | 万場登山口(10分)二合目分岐(60分)名色分岐(45分)大杉山分岐(30分)蘇武岳 蘇武岳(60分)大杉山(50分)二合目合流点(10分)万場登山口 花を撮影しながらなので時間は参考程度に |
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標高差 | 約580m |
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総歩行時間 | 約5.5h(含む休憩・食事) |
左に蘇武岳・右に妙見山:大段ヶ平から |
先週の氷ノ山紅葉登山から一週間が経ち、紅葉前線も1000m以下に降りて来た。今回予定の 蘇武岳は故・植村直己氏の古里の山であり、故・加藤文太郎氏も愛したと言われる豊岡市日高 町の名峰。5年近く前に阿瀬渓谷から歩いて以来だが今春新しく神鍋高原は万場スキー場から |
蘇武岳・大杉山周回ルートが整備されたと聞き及び出掛けましょう。丁度前日に但馬の山では 参考にさせて頂いてるmk&kokoさんが歩かれたと知りコース情報を頂く。播但道和田山ICの 手前で昨今観光客が押し寄せる雲海に浮かぶ竹田城跡が垣間見えた。円山川右岸道路から |
神鍋高原へと走り、但馬ドーム前を左折して万場スキーへ。ゲレンデ横からダートの管理道を 走り万場登山口を確認。直ぐ近くの道路脇に駐車して歩き始める。道端に自転車がポツン? きっと先行する方のだろう。流れの側に咲き残りのマルバダケブキ。上流へと辿り流れを渡る。 |
やがて小さな滝だが水量豊富に流れ落ちる。此処が二合目で右へ辿れば大杉山で左へは 巨樹の谷から蘇武岳へ。mk&kokoさんから頂いた情報と午後から日陰に成る谷筋を考えて 巨樹の谷から登ろうと分岐を直進すると小滝の落ち口。流れを渡れば二本のカツラの巨木が |
迎えてくれる。直ぐ先で流れから離れ標識に導かれて左へと進む。トラロープが下がる急な 斜面を登れば再び流れに沿う。巨樹の谷らしくカツラ・トチノキ・ブナ等の巨木が点在する。 トラロープと階段状に整備された急坂を登り、トチノキの大木から左へとトラバースする道は |
崩れ掛けてるので慎重に通過。上流へと辿れば徐々に陽射しが当たり黄葉が輝く。やがて 尾根に乗ると森林整備用林道が通じる名色ルートと合流。蘇武岳には残り2.3kmの標識。 見上げるブナ・ミズナラ・ウリハダカエデ等の黄葉が空一面を覆う素晴らしさ。小さなピークを |
幾度か越えればウリハダカエデ・ミネカエデ・ヤマザクラ等の紅葉も混ざり、やがて辺りはブナ ブナ・ブナ^^)正にブナの回廊状態。古木は少ないが若いブナの密度が非常に高いね。時折 樹間から垣間見える山肌も錦に染まってる。幾度目かのup:downで大杉山への分岐。分岐を |
右手に見送り主尾根に乗ればブナ混じりの杉林。主尾根を南へと辿ればやがて杉林を抜け 視界が開ければ右手には蘇武岳。山頂直下の急階段を登ると一等三角点と山名盤が建つ 蘇武岳山頂。先客は4組7人、その内の2組は山頂直下を走る林道からの軽装登山者の様。 |
山頂は約360度の展望だが霞勝ちで遠くは望めない。西の氷ノ山から扇ノ山への山並みも 酷く霞んで見える。そうだ、確か林道に下りれば展望台が在った事を思い出し寄り道しよう。 妙見山へと続く緩やかな登山道を10分程下れば広域基幹林道:妙見・蘇武線に降り立つ。 |
直ぐ前の東屋が展望台だ。展望台の横には村岡へと続く新しく整備された登山道降り口。 此処で軽く昼食を済ませて広域基幹林道を歩いて蘇武岳直下を巻き、北側の登山口から 主尾根に乗り分岐へと戻る。目前のピーク(P977m)は金山と呼ばれ此方も見事なブナの |
森が続く。金山との標識は無い。大杉山へは更にブナの森を幾度か登り降りすれば大杉山 山頂。展望は僅か北側に開け眼下に奥神鍋スキー場が広がる。山頂下には大杉山の名の 由来に成った?巨大杉。幹回り7mもの裏杉が立つ。この先、急斜度の尾根道には合目毎に |
標識が建つ。此方の尾根も見回せば殆ど全てがブナの木。傾き始めた西日に黄葉が 黄金色に輝きます。しかし5合目標識を過ぎた辺り迄は気の抜けない急坂の道が続き 周りのブナの彩りに目を止める余裕すら無い。4合目手前の岩尾根辺りからはクヌギに |
コナラが混ざりブナの黄葉も此れから色付くだろう。3合目辺りから沢音が聞こえて来て 小さくジグザグに切って下れば巨樹の谷との分岐は2合目に降り立つ。後は往路と同じ 道を戻り登山口に戻ったのは午後3時。下山後は植村直己冒険館に立ち寄り、帰神。 |
蘇武岳山頂からのパノラマ(クリックするとYou Tube) |
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