ミヤマキリシマ咲く:阿蘇山(1592.4m)

山行日 2009.5.31(日:曇のち晴)
山域 阿蘇山系:熊本県阿蘇市
コース 仙酔峡登山口〜仙酔尾根〜(110分)仙酔尾根分岐(20分)高岳東峰
高岳東峰(20分)月見避難小屋(20分)高岳(20分)中岳(20分)火口東展望台
火口東展望台(10分)仙酔峡ロープウェイ乗場(25分)仙酔峡登山口
花を捜し撮影しながらです。時間は参考程度に!!
標高差 約460m
総歩行時間 約5.5h(含む撮影・休憩・食事)
   
阿蘇山
熊本県東部に位置する活火山。世界最大級のカルデラと雄大な外輪山を持ち
《火の国:転じて肥後の国》熊本のシンボル的な存在として親しまれています。
日本百名山の一つに数えられ一帯は《阿蘇くじゅう国立公園》に指定されています。
阿蘇山》は俗称で正式には高岳(1592m)中岳(1506m)根子岳(1408m)烏帽子岳(1337m)杵島岳(1270m)
の1000m級の高峰をまとめて《阿蘇五岳》(あそごがく)と言うそうです。

阿蘇:大観峰から望む阿蘇五岳
阿蘇:大観峰から望む阿蘇五岳:左から根子岳・高岳・中岳・杵島岳・烏帽子岳
仙酔峡駐車場
花酔い橋
遊歩道を歩き

昨夜お世話になった阿蘇内牧温泉の宿を7時半頃に出発。登山口の仙酔峡に着いたのが8時過ぎ。
既に沢山の車が止っています。丁度この日、高岳お花見登山大会(フリー登山)が催され参加名簿に
記帳すると、手製の登山地図と桑の葉茶(500ml)を頂いた^^)支度を済ませて"花酔い橋"を渡ります。

階段を登り
仙酔尾根登山口
溶岩の登山道

この辺り、五月の上:中旬にはミヤマキリシマの見事な群落に成るそうですが、今は殆ど花を落として
無残な姿^^)遊歩道から階段を登れば仙酔尾根登山口。最初こそ樹木に覆われている登山道ですが
直ぐに溶岩台地の道へ代わり、徐々に高度を上げると草木も殆ど生えてない溶岩の尾根道。意外に

意外にも歩き易い
登山道の標識
振り返れば麓が

見た目ほどは歩き難くなく、フリクションが良く利き、岩も安定しています。が、登るに従い傾斜が増し
時には手足も必要だ^^)振り返れば登山口は遥か下に見え、登り甲斐が手に取る様に判る。やがて
中間点と書かれた大きな岩を過ぎると、眼前に高岳火口壁が覆い被さる様に立ちはだかっている^^)

尾根の中間地点
見上げる程の岩壁
岩場を登る

此処からが仙酔尾根の正念場。転んだり躓いたら大怪我の元!!慎重にも慎重を重ね、ゆっくり一歩々
足を運びます。オーバーハングした岩場にはロープが張られ順番を待ってクリアしましょう。一段上に
上がれば一安心ですが油断大敵です。ガスを伴った風が勢い良く吹き上がって来ます。目を転じると

オーバーハングにはロープが
尾根が見えて来た
もう少しで稜線

鷲ヶ峰の鋭鋒が間近に見えて来ました。足元を見るとこんな場所にもマイヅルソウが、逞しいですね^^)
仙酔尾根は通称"バカ尾根"とも呼ばれるそうですが、全コース日陰が無いので炎天下では大変だろう
その点、今は寒い位だ^^)さあ、稜線が見えて来ましたよ、もう一踏ん張りで、高岳と高岳東峰の鞍部。

ケルン建つ稜線
ガスに覆われた尾根
徐々にガスが切れ

稜線に上がれば更に強く吹き付ける風とガス、暫くケルンの風下で休憩だ。やがて5-6分経った頃?
辺りのガスが切れ始め稜線南側を覆うミヤマキリシマが浮かび上がって来ました^^)ならば高岳に向かう
前に東峰に向かいましょう。緩やかな稜線を登ると辺りはミヤマキリシマの大群落。それは見事です^^)

登山道を覆うミヤマキリシマ
鋭い鷲ヶ峰の鋭鋒群
天狗の舞台を見上げる

正面には天狗の舞台と呼ばれる溶岩台地。舞台に続く道の両側には陽に輝き始めたミヤマキリシマ
鞍部に降り立つと左手には鷲ヶ峰の鋭鋒群。良く見るとピーク上に数名の登山者の姿、こんなに鋭い
ピークにも登れるんだ^^)鞍部から見上げる天狗の舞台は正しく溶岩の塊。登り返し左から回り込めば

天狗の舞台から見る旧火口(大鍋):中央が主峰の高岳
天狗の舞台から見る旧火口(大鍋):中央が主峰の高岳
火口壁一面ピンク色
月見避難小屋分岐
霞む根子岳

舞台の先端。此処から見渡せば高岳火口壁はミヤマキリシマのピンク一色^^)ホントに素晴らしいの
一言^^)風に流される雲によって色合いも刻々と変化。何時まで居ても見飽きないね。とは言う物の
限られた時間、東峰に向かいます。僅かに下れば月見避難小屋への分岐、分岐を見送り少し登り

コーヒーブレイク
月見避難小屋へ向かって
旧火口内を歩く

返せば東峰。東を見ればゴジラの背の様な根子岳、チョット霞んでいるのが残念。さあ、此処で暫しの
コーヒーブレイクだ^^)この後、どのルートで高岳へ向かうか話し合い、旧火口(大鍋)へ降りて月見小屋
経由で向かうと決め大鍋へ下ります。此方も登山道脇はミヤマキリシマの大群生^^)降り立った大鍋は

クリックするとわいどびゅう
旧火口(大鍋)から見上げる高岳火口壁:左が高岳・右が天狗の舞台(クリックするとわいどびゅう)
高岳・中岳分岐
高岳山頂
中岳への稜線

荒涼たる風景。見上げる火口壁は一面ピンク色。真新しい?月見小屋の横を抜けて高岳・中岳分岐
勿論、高岳へ向かいます。火山岩散らばる登山道を登れば高岳山頂。360度の展望も遠くは霞み
残念無念。山頂を後にして中岳へ向かいます。ガレ場混じる登山道を慎重に下り鞍部に到着。一転

中岳山頂
警告板
火口東展望台に向かって

溶岩の登山道を緩やかに登り返すと中岳山頂。直ぐ西には中岳火口から勢い良く噴煙が上がって
時折風に乗って硫黄臭が漂って来ます。この辺り先程まで居た高岳と違って活火山らしい荒々しく
荒涼たる景色が広がっている。中岳からは岩礫散らばる急傾斜の道。左手下には真っ黒な火山灰が

砂千里
賑わう火口展望台
中岳火口

広がる砂千里。火口壁を回り込み少し登り返すと火口東展望台。沢山の人で賑わっている。此処迄
来れば登山者と観光客が入り乱れ噴煙上がる中岳火口を見ている。いよいよ此処から下山開始だ。
先ずは仙酔峡ロープウェイ乗り場へと続く遊歩道を下ります。点在するコンクリートの建屋は避難用

火口東展望台から見る中岳火口:向かいは火口西展望台
火口東展望台から見る中岳火口:向かいは火口西展望台
点在する避難用シェルター
もう少しで
仙酔峡登山口

シェルター。火山弾から身を守る為の物ですね。ロープウェイ乗り場に辿り着けば此処からロープ
ウェイを横目にコンクリート製の遊歩道を下り、仙酔峡駐車場に戻りました。下山後にはJR豊肥線
阿蘇駅近く阿蘇・坊中温泉"夢の湯"へ立ち寄り、外輪山の大観峰でパノラマを楽しみ帰神です。

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阿蘇外輪山大観峰から九重連山・阿蘇五岳を望む(クリックするとわいどびゅう)

阿蘇山点描
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麓から見上げる虎ヶ峰・鷲ヶ峰 稜線から見下ろす虎ヶ峰・鷲ヶ峰 天狗の舞台
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全画像:8枚

阿蘇山に咲くミヤマキリシマ


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