太古の森から縄文杉を越えて・・・《T》 |
白谷雲水峡 白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)は屋久島北部を流れる宮之浦川支流白谷川の渓谷。 面積423.73haの自然休養林で宮之浦から約12km、標高620mの場所に入口があります。 一帯は豊富な雨量による花崗岩の浸食によって形成された巨岩が広がり原生林に蔽われる。 この原生林は一般に知られる屋久杉の密集地帯に移行する段階で、照葉樹林の仲間である ウラジロガシ、イスノキ、タブノキ等と共にスギ、ツガ、モミなどの常緑樹林が混生します。 「もののけの森」と呼ばれる森の辺りは宮崎駿監督が何度も足を運び 映画「もののけ姫」の森のイメージを作り上げ映画の中でも描いているシーンがあります。 |
もののけの森:白谷雲水峡 |
漠然と、何時かは歩いてみたいと思っていた宮之浦岳。ひょんな事から具体化したのが9月1日から 伊丹発:屋久島への直行便が就航されるとの報道でした。ひょっとするとバーゲンフェアのチケットが 手配出来るか?と、JALのHPと睨めっこ^^)8月に入ると10・11・12月分のチケットが発売される事が 発表された。このチャンスを逃すまいと、今度は自身のスケジュールと睨めっこ^^)季節の良い10月に 行きたかったのですが、如何しても外せない所用で無理。では、11月なら何とかなりそうなので先行 予約の当日、朝からPC前に張り付き、予約開始時刻に即、クリック^^)見事往復便共にゲットでした。 |
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彼方此方のサイトで情報収集。お勧めコースは淀川登山口から宮之浦岳、縄文杉から白谷雲水峡へ ですが、入島時間、滞在日程、離島時間、登山口への交通機関等から、初日に白谷雲水峡に入山。 白谷山荘で一泊、翌日、辻峠を越え大株歩道から縄文杉、新高塚小屋泊。翌々日、宮之浦岳に登り |
花之江河、淀川小屋、淀川登山口への縦走と逆コースで計画します。気懸りなお天気予報は、何と 入島日と離島日はお天気マークですが、肝心な中日は曇時々雨^^)まあ、一月に35日雨が降る^^)と 言われる屋久島ですから仕方ないですね。伊丹からの直行便は約15分遅れで屋久島空港に到着。 |
お陰で予定していたバスには乗り遅れた^^)空港の売店でガスカートリッジ(機内持込み禁止なので 現地で調達の事)と名産の焼酎:三岳を購入してその足でタクシーに乗り込み宮之浦へ向かいます。 宮之浦から白谷雲水峡へのバスに乗り込み約30分で白谷雲水峡に到着。入口で公園管理協力金 |
300円を支払い遊歩道を上流に向かって歩き始めます。良く整備された遊歩道を少し登ると大きな 花崗岩の一枚岩、屋久島の花崗岩は粒子が大きいのか大雨でも降らない限り滑りません。直ぐ左に 飛流落しと呼ばれる樋状の流れ、その先には苔河原、更にさつき吊橋。吊橋を渡ると本格的な登山 |
道になりますが、所々には江戸時代から屋久杉を運び出す為の石畳が敷かれています。辺りは苔 生して鬱蒼とした照葉樹林に、常緑樹林が混生する太古の森。赤く滑々した木肌のヒメシャラの 大木や勿論、屋久杉も其処此処に点在しています。やがて白谷の流れを渡るともう一踏ん張りで |
原生林歩道と合流。その先に根元が二股になったくぐり杉。倒木更新等の成せる業でしょうか? 重いザックを背負い潜ってみました^^)此処から少し奥の右手の沢を渡ると今宵の宿、白谷山荘が 建っています。鉄筋コンクリート製で40人程泊まれる避難小屋。水場は小屋直ぐ脇の流水です。 |
トイレは小屋の中、内部は四つに仕切られ右二室は二段です。到着した5時頃には既に辺りは薄暗く 早々に小屋中へ。先客は一組2人だけ、結局今宵は当方を入れて僅かに3人だけの貸切だ^^)早速に 寝床整備の後、夕食の準備、暖かい食事の後は仕入れた三岳をお湯割りで頂き、早目の就寝でした。 |
二日目の縄文杉へは此方から |
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