伝説に彩られた夜叉ヶ池から藪山:三周ヶ岳(1292m)

山行日 2005.11.1
山域 奥美濃:福井県今庄町:岐阜県坂内村:藤橋村
コース 池ノ又谷登山口(50分)幽幻の滝(10分)昇竜の滝
昇竜の滝(20分)夜叉ガ池(40分)夜叉ヶ池山へピストン
夜叉ガ池(140分)三周ヶ岳へピストン(50分)池ノ又登山口
標高差 約540m
総歩行時間 約6.5h(休憩も含む)
 
池ノ又谷登山道から見る夜叉壁
池ノ又谷登山道から見る夜叉壁
  
国道303号線夜叉ヶ池入口 登山口へ後7km 夜叉龍神社鳥居

全国的に晴れ間が広がると天気予報されたこの日早朝5時過ぎに自宅を飛び出し、名神高速道を走り
京都東ICで降り、今夏から無料となった湖西道路を湖北に向け走ります。先日の大台ヶ原への途中で
突然動かなくなったHDDナビゲーション^^)てな訳で久し振りに地図を片手のドライブと相成りました^^)
湖西道路から国道161号線へと走りマキノ町を抜け道の駅"マキノ追坂峠"でトイレ休憩がてら地図を広げ
現在地を確認します。この先、野口の信号を右折し国道303号線に入り東へと向います。国道8号線と

池ノ又登山口駐車場 登山口 行なり下ります

合流し木之元に。木之元から国道8号線を離れ303号線へ左折し滋賀・岐阜県境の八草トンネルを
越えれば岐阜側の登山口、池ノ又谷への分岐は程近い。川上集落への手前の橋に標識が現れ
此処を左折します。暫くは舗装された林道を走り左に夜叉が池の観光案内所が見えてきました。
見ると登山届けは此処に出すようです。この先登山道迄7km標識から先は、擦れ違いが困難な

木橋を渡り 色付いた登山道 1/4の標識

狭い林道が続くのでユックリ走りましょう。夜叉龍神社の鳥居が見えると直ぐに登山口の駐車場
4-50台は止められる広さです。聞けばこの広さでも最盛期には入り切れなく路駐する車も有るとか^^)
この日も平日に関わらず既に十数台の先客です。支度を済ませ、歩き出したのが9時過ぎでした。
行きなり沢へ下ります。小さな流れを跨ぎ木橋を2度渡ると階段状の岩を登ります。やがて九十九

小さな水場 夜叉壁 1/2の標識

折れの道になり、脇にはイワウチワのピカピカ光る葉が沢山見られ春には見事な群生を見せて
くれるでしょう。残り花のアキギリも青紫色の花を輝かせています。九十九折れの道もやがて
水平な道となり、僅かなupdownを繰返しながら徐々に高度を上げて行きます。そろそろ見頃に
なった木々の紅葉&黄葉の向うには夜叉壁と呼ばれる岩壁が大きく立ちはだかって見えます。
やがて夜叉ヶ池伝説の"夜叉姫"が身を浄めたと云われる、幽幻の滝が現れ此処で暫し休息です。

先行者が 幽幻の滝 夜叉壁を見上げる

幽幻の滝は幻の滝と云われていましたが、この登山道を開設した折り偶然に見付けたそうです。
この先直ぐで池ノ谷は終わり、夜叉壁の直下に取付きます。右手上部には昇竜の滝が数段の
高さで落下しています。此処からが本コース中最大の勾配で岩の壁が続きます。ロープや鎖が
ありますが、持たなくても大丈夫!!階段状に窪みが刻んであり登り易いです。登り切ると右、三周ヶ岳
左、三国岳の標識、灌木の向うには夜叉ヶ池が見えます。多くの方が三周ヶ岳に向っているので、此方は

幽幻の滝




昇竜の滝
幽幻の滝 昇竜の滝
コース唯一の鎖場 分岐の向うに夜叉ヶ池 夜叉ヶ池全景

左、夜叉ヶ池山に向かいます。痩せた尾根を登ると左中腹にはライブカメラが・・・、早速同じ高さ迄登り
見覚えのあるアングルで、眼下に見える夜叉ヶ池とその奥に聳える三周ヶ岳を撮します。更に登り
ますが、背丈程もある笹藪に行く手を阻まれ泥濘んだ足元が見えません。朝露に濡れた笹藪で
ズボンはビショ濡れ^^)やっと着いた山頂?では北側の展望が開けていました。そのまま取って返し
夜叉ヶ池に向います。木の階段を降りると木道が敷かれ祠の建つ場所迄進むと、監視員の方から

天然記念物ヤシャゲンゴロウ 夜叉ヶ池山への稜線 夜叉ヶ池山山頂

此処にしか住まないヤシャゲンゴロウ保護の為のビラを頂きました。肝心のヤシャゲンゴロウはと
池を覗くと体長僅か15mm程の生物がそれです国の絶滅危惧種に指定され唯一の生息場所が
此処、夜叉ヶ池だそうです。一旦分岐に戻り三周ヶ岳に向けて登ります。最初のピークを
越えると小さくupdownを繰り返しながら岩場を2度程越え狭い広場のあるピークに着きます。

夜叉ヶ池山から
夜叉ヶ池山から
三周ヶ岳への標識 左奥に三周ヶ岳 背丈程もある笹薮

此処から左に目指す三周ヶ岳が望め、正面には雪を被った白山や御嶽山が見えます。道は一旦
下りますが、辺りの笹藪は更に密度を増し時には背丈を超える程、正に藪山三周と呼ばれる由縁?
その上足元は泥濘、ふと見ると靴もズボンも泥だらけ藪の中を泳ぐように進むと突然目の前が開けます。
此処が一等三角点、三周ヶ岳山頂です。北には冠岳から能郷白山、その奥には白山、御嶽山は
勿論、白く輝く槍穂連峰もクッキリ見えています。眼を東に転じれば、中央アルプスから恵那山

山頂の一等三角点
伊吹山、金糞岳、横山岳、湖面光る
琵琶湖と西側を除いて見事な展望を
見せてくれました。
昼食がてら30分以上も楽しんだで
しょうか^^)漸く重い腰を上げ、来た
道を戻りました。
岐阜側からは以前出掛けた
福井側より景色に変化もあり
短時間で楽しめるコースでした。
三周ヶ岳山頂
《夜叉姫伝説》泉鏡花の戯曲、夜叉が池の舞台
弘仁8年(817年)は大旱魃の年でした。美濃国平野庄(現神戸町)でも、農民の生活は悲惨なものでした。
郡司安八太夫安次は、枯れ果てた田畑を見回っていた時、焼け付く路傍の草むらの中に一匹の小蛇を見つけ
藁にもすがる思いで「小蛇よ、お前が雨を降らせてくれたなら私の愛しい娘をやろう」と語りかけました。
するとその夜、何処からか雨雲が巻きおこり、数日続いた大雨が田畑を甦らせました。
それと引換えに、約束通り安次の次女、夜叉姫が小蛇(龍神)の化身である若者の妻となり
山又山を越えた山頂の池(夜叉ヶ池)に身を沈め、幽界の神として鎮まることになりました。岐阜県神戸町史より
夜叉ヶ池全景
夜叉ヶ池全景
夜叉ヶ池:三周ヶ岳で出逢った花や実達と景色
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オオアキギリ ツルリンドウの実 ヤブコウジの実 ツルアリドウシの実
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夜叉ヶ池と三周ヶ岳 池ノ又谷の紅葉 イワウチワの紅葉 ナナカマドの紅葉
クリックするとわいどびゅう
三周ヶ岳山頂から:クリックするとわいどびゅう

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