池塘は錦秋に彩られ:火打山(2461.8m)

山行日 2012.10.2-3(火:曇)
山域 頚城山塊:新潟県妙高市
コース 笹ヶ峰バス停(1分)笹ヶ峰登山口(55分)黒沢(110分)富士見平(60分)高谷池ヒュッテ
高谷池ヒュッテ(20分)天狗の庭(30分)雷鳥平(35分)火打山(60分)高谷池ヒュッテ

花を捜し撮影しながらです。時間は参考程度に!!
標高差 約1150m
総歩行時間 約8.0h(含む食事:休憩)
   
錦秋の高谷池:高谷池ヒュッテ前から
錦秋の高谷池:高谷池ヒュッテ前から
梅田発の高速バス
長野駅前のビジネスH
直江津行き始発に乗って

思いも寄らぬ台風17号の転進に予定を繰り下げ梅田13:00発長野行き高速バスに乗込む。
20時前に長野駅近くのビジネスHにチェックイン。翌朝、長野駅06:31発直江津行き始発に
乗込み妙高高原駅07:12着。妙高高原駅07:20発笹ヶ峰行きの頚南バスに乗換え予定より

笹ヶ峰行きのバスに乗り
賑わう笹ヶ峰バス停
火打山登山口

少し遅れて08:20笹ヶ峰バス停に到着。広いバス停前には20数名もの小学生で溢れてる^^)
聞けば今日は高谷池ヒュッテに泊り、明日火打山登山だそう。バス停から道路を横断すれば
直ぐに火打山登山口。入山届けを記入してると26人の小学生がガイド2名に教師4名と共に

シラカバ林
遊歩道分岐
山頂迄の距離標識

遣って来て記念撮影。こりゃイカン一足先に出発しよう^^)ゲートを一歩入ればシラカバ林。赤く
色付くのはヤマウルシ。濡れた木道を滑らない様に慎重且つ緩やかに登ります。15分も歩けば
笹ヶ峰遊歩道分岐。分岐を右手に見送り5分で山頂迄1/9km標識。残り8kmって事なのかな?

ブナ混じりの森を
もう直ぐ黒沢
賑わう黒沢

この先シラカバからブナやミズナラの森に代わり少し斜度が増します。木道が途切れ途切れに
続き、ブナやミズナラの巨木を縫って緩やかに高度を上げます。やがて沢音が大きく聞こえると
黒沢に出合いました。賑やかな声の主は10人程の学生達。お話をするとアウトドア専門学校の

黒沢の流れ
さあ、十二曲がりへ
十二曲がりスタート

インストラクターと学生。しかもこの季節に沢登りで黒沢を遡って黒沢池迄向かうそう。水温は
10℃を切ってるのにね^^)休憩適地だがスペースが無いので黒沢橋を渡った対岸で小休止。
序でに沢水を補給し十二曲りへ。濡れたゴロタ石に木の根の階段状の登山道を滑らない様

十二曲がり中間点
階段道を
十二曲がり終点

ユックリと登ると十二曲り最初の1/12標識。此処からひと曲がり毎に分子が増える標識です。
小さく九十九折に曲がりながら木製階段やゴロタ石を20分ばかり登れば12/12標識。辺りは
少し狭いが平坦地、小休止には持って来いの場所だ。何とか十二曲りを登り終えて登山道は

十二曲がり休憩適地
オオシラビソの森
段差の大きいゴロタ石

緩やかに成るかと思いきや斜度は変らず、返って段差の違いが大きいゴロタ石で歩き難いや^^)
辺りはブナやミズナラの森からオオシラビソを主体とした針葉樹の森へと変化。何やら後方から
話し声が聞こえ、足早に近付いて来るのでやり過そうと、少し広めの場所で待機してると大きな

縦走中の登山者
休憩適地
色付きが始まり

ザックを背負った二人連れ。挨拶代わりに話をすると先般、黒沢で休憩中だったアウトドア専門
学校の学生とインストラクターの方。何でも9泊10日で頚城山塊を踏破していて今日で8日目。
今夜は高谷池でテン泊し、明日は火打山から焼山を経て糸魚川の笹倉温泉へ10時間以上の

急ぎ足で行く登山者
此処は4/9km
もう少しで樹林を抜ける

行程を歩き通し、最終日はMTBで約80kmを走り抜け妙高市の学校へ戻るんだとか。聞いてる
此方が卒倒しそう^^)やがて徐々に傾斜が緩み、オオシラビソの樹間を抜けると再び木道が現れ
林床には真っ赤な実を付けたゴゼンタチバナ・深紅の実が成るマイズルソウ・真っ白な実の成る

樹林を抜けると
富士見平
色とりどりに

シラタマノキ等々・実りの秋ですね。傾斜が緩み暫く進むと樹林を抜けます。上空に青空が覗き
お天気回復?と、期待するが直ぐさまガスに覆われる。天気が良くて視界が利けば遠く富士山も
見られる?と言う富士見平に到着。勿論、全く何も見えませんが^^)この辺りから色付く木々がグッと

黒沢岳を
再び木道が
トラバース道は悪路

増え、赤い色はナナカマド、黄色いのはミネカエデでしょうか?足下には濃紫のオヤマリンドウに
白いシラタマノキの実が彩る。分岐を右に取れば黒沢ヒュッテ。高谷池ヒュッテ・火打山へは左だ
此処からは正面に見える黒沢岳の山腹を巻きながら小さく何度もUp:Down。でも水溜りに泥濘で

樹間からヒュッテが
残り8分
湿原を横切り

歩き辛いがダケカンバの黄葉に癒される。やがて左手の樹間からガスに煙った高谷池ヒュッテが
垣間見えゴールは近い。足元に高谷池ヒュッテ迄"あと8分"の標識を過ぎれば湿原を渡る木道。
一旦樹林に入るが直ぐに抜けるとアルプス展望台の標識。勿論、何にも見えやしない^^)もう一息

アルプス展望台標識
アルプス展望台
高谷池ヒュッテ

木道を辿れば三角屋根の高谷池ヒュッテ。先ずは受付で宿泊手続き(ヒュッテは完全予約制です)
手続きを済ませばザックを降ろし、サブザックに雨具と行動食に飲み物を詰め、ヒュッテ前ベンチで
少し遅めの昼食。その内子供達が遣って来ると一気に賑やかになった^^)さあ、既に13時を大きく

火打山への分岐
妙高山への分岐を見送り
ゴロタ石を越えて

回ったので火打山へ向かいましょう。高谷池の池畔を半周すると妙高山への分岐。分岐を見送り
階段状のゴロタ石を登れば天狗の庭へ続く木道。夏なら辺りはハクサンコザクラやキヌガサソウに
ツガザクラ・シナノオトギリ・コバイケイソウ等沢山の高山植物が咲くが、今はイワイチョウの黄葉が

天狗の庭へ続く木道
天狗の庭
天狗の庭

一面に広がりナナカマドの赤とミネカエデの黄、オオシラビソ・チシマザサ?の緑のコントラストが
綺麗だ。池塘横の木道を進み木道を外れて一登りで尾根に乗る。笹原に伸びやかに続く尾根を
歩けば雷鳥平。火打山周辺は雷鳥の北限だそうだ。緩やかに続く尾根道はミネカエデの黄葉と

雷鳥平
山頂迄残り1km
一瞬覗いた山頂方面

ナナカマドの赤、ハイマツの緑に色分けられた絨毯の様だ。やがて8/9km標識。少しガスが切れ
山頂方向が垣間見える。植生回復の為の木枠横の木道を登ると僅かで三等三角点建つ火打山
山頂。山頂には先客が二人挨拶を交わし辺りを見回すが一面のガスで展望は皆無。晴れてれば

植生保護の木道
火打山山頂
妙高山が

北に日本海、西に焼山・雨飾山、南西には北アルプス、南には高妻山・戸隠連山・黒姫山、その
黒姫山の左には富士山も望めるそうだが・・勿論、東には明日登る予定の妙高山が。一瞬ガスが
切れ、足下の天狗の庭の背景に黒々とした妙高山が見えた^^)午後3時を回ったので下山しよう。

高谷池ヒュッテに戻る
賑わうヒュッテ前
高谷池ヒュッテの夕食

来た道をヒュッテ迄戻ると子供達の賑やかな声、薄暗く沈んだ空模様も吹き飛ばしてくれそうだ^^)
夕食は午後5時15分から、カレーにハヤシライスがお代わり自由。食後の19時からヒュッテ作成の
DVD鑑賞。結局今夜の宿泊客は子供達を除けば4組7人。台風の影響でキャンセル続出とか?

火打山点描

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オヤマリンドウ 天狗の庭に続く木道 妙高山と眼下に天狗の庭

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